久しぶりにユイレーシングスクールに申し込まれたIさんは申し込みフォームのコメント欄に、鈴鹿サーキットレーシングコースを走った時の車載映像へのリンクと近況を書き込んでくれた。
「鈴鹿サーキットもそれなりに走れるようになってきました。さらなるタイムアップにはイーブンスロットルのマスターが必要と考え、その練習としてオーバルスクールに参加したいと思います」。

Iさんが送ってくれた動画からキャプチャー
鈴鹿サーキットレーシングコースストレートエンド

Iさんが送ってくれた動画からキャプチャー
鈴鹿サーキットレーシングコースS字入口

Iさんが送ってくれた動画からキャプチャー
鈴鹿サーキットレーシングコース130R
添えられていた動画はこちらから ↓
さらにIさんは、F1日本GPを前に改修された鈴鹿サーキットレーシングコースの情報を送ってくれた。
『 以下は鈴鹿サーキット改修に関する情報です。改修箇所の案内、参考に添付しておきます。東コースの路面張替えに加えて、一部のカーブストーン(縁石)も併せて改修されています。
カーブストーン改修箇所:
・2コーナー外側
・デグナー1つ目外側
・デグナー2つ目外側
・スプーン2つ目外側
・最終コーナー内側
いずれも、以前は緑色の人工芝になっていてその上を走行できましたが、グラベルベットに変更されて走行できないようになっているので注意が必要です(特にデグナー1・2)。先日走行した際も、デグナー1つ目で飛出した車があり、赤旗中断になりました。
プロの人が乗っているトロフィーの動画は、人工芝の部分を意図的に使って走ってますね(デグナー1・2、スプーン2)。
スクール申込時のコメントでお伝えして見ていただいた映像は改修完了後のコースですので、改修箇所確認できます。』
4月21日(月)。ユイレーシングスクールは日本のモータースポーツの聖地である鈴鹿サーキットレーシングコースでドライビングスクールを開催します。一度でもユイレーシングスクールの各種カリキュラムに参加した経験のある方が対象です。今年も1時間のセッションを2回、今回は1時間半のインターバルを設けてもらいました。
・YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール開催案内はこちらから

YRSオーバルスクールFSWにIさんが遠路はるばる参加してくれた
例によって感想文をお願いした
今回のオーバルスクールに参加するまでの経緯:
・鈴鹿サーキットレーシングコースを走りたいと思い、中古のルノー ルーテシアRSを購入
・ネットでYRSのブログを見つけ、2022年10月のYRSツーデースクールに参加
・スクールで習ったことを思い出しながら、鈴鹿サーキットで練習
・車には手を加えずに、プロの人がルーテシアRSトロフィーで出した2分38秒(https://www.youtube.com/watch?v=oTd_SZlzKxg)に近づくのが目標。車の性能差(エンジン出力、足回り)があるので、42秒台ぐらいが目処か
・サーキット走行後は、ドラレコのGPSデータ・映像をスマホアプリ(RaceChrono)に取り込んで自分の走りを振り返り
・2分44秒台で走れるようになったが、ここから2秒短縮するには各コーナーでコンマ何秒かずつ縮める必要がある
・トレイルブレーキング、イーブンスロットルは意識してやっているつもりだが、ちゃんとできているか確認・復習のために今回のオーバルスクールに参加
今回参加して:
・同乗走行の時に、リアがロールするのを待ってから、イーブンスロットルを入れていくと教わりました。
・いざ一人で走り始めると、速く走ろうとアクセルを踏み始めるのが早すぎ、アンダーが出てコースアウトしてしまいました。
・「ブレーキを引きずるのを止めるのが早すぎる」とアドバイスをもらい、クリップ付近まで引きずるよう意識すると安定して走れるようになりました。
・今回は参加台数も少なく、たくさん回数をこなせたので、トレイルブレーキングからイーブンスロットルへ繋げていく流れをつかめたように思います。
・ただ、後日スタッフYさんの同乗走行の映像を見ると、改めて上手だなと思いました。私の走りと比べると、最初のブレーキングが弱く、進入速度が高く、旋回Gも高い。

同乗走行時の最速ラップと、私の同程度のタイムのラップとの比較
加減速G:明るい色の線が私。最初のブレーキングが強すぎる

上と同じ部分の速度の比較
後半(山側)の速度の落ち込みが大きい
・次の点を意識しながら、今後練習したいと思います。最初のブレーキングはやや弱めにして、極薄いブレーキを引きずりながら、リアのロールを意識して、イーブンスロットルを入れていく
・ある程度できるようになったと思ったら、あるいは煮詰まってしまったら、ちゃんとできているか確認のため、またスクールに参加したいと思います。が、やっぱりFSWはちょっと遠いです…

前回のツーデースクールの時は曇っていて、富士山の姿が全く見えませんでしたが、今回は綺麗な富士山を見ることができて良かったです。
※ Iさん、遠いですけどまた走りに来て下さい。4月には鈴鹿もあります。

Iさんの走りを観察

アドバイスをすぐに実行してくれていた
遠く古くはロサンゼルスの日系社会のクルマ好きに頼まれてウィロースプリングスレースウエイでドライビングレッスンを開いた。SCCAクラブマンレースで南カリフォルニアリージョンで1位になって、SCCAライセンス講習会の講師を務めた。当時モントレーにあったジムラッセルレーシングスクールに掛け合って日本語クラスを作ってもらい、日本からの受講生の面倒をみながらインストラクターを兼任し。
『クルマの運転はね・・・』、『クルマは良くできた道具ですから使い方を覚えたほうが得・・・』、『タイヤのグリップというものは・・・』、『運転の上達に年齢は関係ありません』等々。どれだけ多くの方にお話ししたことか。
ユイレーシングスクールとして自前のカリキュラムを展開する一方、頼まれて運転講習会やドライビングレッスンを主宰している。2020年から始まったポルシェクラブ東京銀座のドライビングレッスンも今回で13回目。駐車場での基礎練習からハイスピードオーバルでの特訓。そしてサーキットを使ってのドライビングレッスン。
2025年1回目は原点回帰ということで、半径22m、直線160m、コース幅14mのYRSオーバルFSWロンガーを舞台に速く走る練習。2列縦隊でコーナリングを繰り返したり、車間距離5mで追いかけっこをしたり。あれだけやって誰も破綻しないのだから、これは近い将来オーバルレースを実現できる予兆なのかと嬉しくなってしまった。
とにかくみんな上手くなった。最後に「楽しかった人手を挙げて」と言ったら全員が手を挙げてくれた。クルマの運転について語り続けて来て良かったと心から思える瞬間。

快晴だけど風が強く寒さ厳しいドライビングレッスンに

ドライビングレッスンが終わって記念撮影をする段になって
「先生のクルマの前で撮りましょう!」ってなって
ユイレーシングスクールでは以下のカリキュラムの参加者を募集しています。運転にまつわる話をたくさんします。ぜひ参加してみて下さい。
・3月22/23日(土日) YRSツーデースクールFSW
・4月21日(月) YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール
晴天なれど、とんでもなく寒くて風の強い日曜日。2回目のメガーヌRSウルティムをフィーチャーしたYRSドライビングワークショップFSWを開催。今さらながらにウルティムの動力性能の高さを実感。参加者が振り回しても音を上げないタフさは驚きだった。

YRSドライビングワークショップFSWはFSW駐車場P2で開催

参加者自身のクルマでスレッショールドブレーキングの練習をした後
参加者はメガーヌRSウルティムに乗り換えてフルブレーキングに挑戦!!

100キロ+からのブレーキング
こんなノーズダイブを何十回と繰り返したけど
何事もなかったように

14m幅のオーバルコースの直線部分に
20m間隔で置いたコーンの間でスラローム
テーマはできるだけ速く駆け抜ける

参加者全員にスポーツモードのMT2速固定で走ってもらった
後ろから見ているとフロントが回り込んだ瞬間
リアが明確に外側に移動するのがわかる
旋回中心がホイールベース内に収まっている証拠
4コントロールならではの動き
ユイレーシングスクールでは3月22/23日(土日)に開催するYRSツーデースクールFSWの2日目。FSWショートコースを終日走るセッションの間にメガーヌRSウルティムに試乗する機会を設ける予定です。ご自身のドライビングポテンシャルの向上にはうってつけの2日間です。メガーヌRSウルティムのような走りを実現されたい方はぜひご参加を。
・YRSツーデースクールFSW開催案内と申込みフォームへのリンクはこちらから
4コントロール装備のメガーヌRSウルティムをフィーチャーした2月のYRSドライビングワークショップFSW。カリキュラムはいつも通り午前中にスラロームと2種類のブレーキング練習。午後は設置したコーンのレイアウトを変更してオーバルコースを走ってもらった。
午前中参加者にはまず自身のクルマで、座学で解説しデモランで披露し最短距離でクルマを止める方法とスラロームをできる限り速く駆け抜ける方法を練習してもらった。次にそれなりにコツが飲み込めたところでウルティムに試乗してもらったのだけど、初めてのクルマなのに全員がけっこうブイブイいわせて走っていた。
ユイレーシングスクールのスラローム練習は20m間隔で置いたコーンの間を縫って走るのだが、いつものスクールではコーンを蹴っ飛ばす人が何人かいる。本人は蹴るつもりはないのだろうけど切り返しで初期アンダーステアを出してしまうと、内輪差が大きくなって後輪でコーンをはねてしまう。その点がウルティムの試乗でも心配だったのだけど・・・。
参加者はウルティムの動力性能に酔ったのか(!)、スポーツモードのマニュアルシフト2速で果敢にスラロームを攻めていた。それを真後ろから見ていてたいそう驚いた。あの速度だとコーンを踏むなと思っていると、これがひっかけもしないない。
前輪操舵車の場合は、極点に言うと、後輪付近にヨーモーメントの中心があって前輪がコーンから離れたところで右に左に半円運動するようなイメージ、つまりフロントが左右に振り子のように動く。当然前輪と後輪の軌跡は異なる。後輪は全員より内側を通るから、アンダーを出してフロントがまっすぐに行くと必然的に後輪は円運動の中心付近を通る。これがコーンを蹴飛ばす理由。
ところが、初めて真後ろから見るウルティムの場合は、実際にそうと確認できるわけはないけど前輪が右に動くと同時に後輪が左に動く感じ。その写真も動画もないのが残念だけど、ホイールベースの中心にある支点がスラロームを駆け抜けているイメージ。おそらく上空から見たらホイールベースの分だけ離れてはいるが前輪と後輪が同じ軌跡を描いているように見えるはずだ。
ブレーキングでもオーバル走行でもウルティムは高い運動特性を見せたけど、今回の目玉はスラローム。参加者が自身のクルマであの速度でスラロームをやったら間違いなくコーンを蹴っ飛ばすであろうシーンで、ウルティムは何事もなかったようにスラロームを駆け抜けた。ここは4コントロールの勝ち。自動車技術が人間の能力を補佐した? 否、上回った! と言うべきか。
前輪操舵車と4輪操舵車のタイヤの軌跡については 『第831回 4コントロールを検証する』 で説明しています。なぜ内輪差が生じるのか、内輪差を少なくするためにはどうすればいいのか、イラストから想像できます。

参加者全員がウルティムの4コントロールを体験
ここはスラロームのスタート地点

かなりの速度でスラロームを駆け抜ける参加者
ステアと同時に一瞬アウト側フロントが沈むが
アンダーステアには陥らない

幅14mのオーバルコースのストレートの真ん中に
20m間隔で10本置いたコーンを右に左に駆け抜ける

前輪操舵車の場合
写真の状況では
まず間違いなく後輪がコーンを蹴飛ばしている

ユイレーシングスクールとしては
ウルティムで実現できたスラロームの走りを
今度は自身のクルマででもできるように
なってくれればと思っている
メガーヌRSウルティムをフィーチャーした2月のYRSドライビングワークショップFSW。その1回目になんと、遠路はるばる香港からの参加があった。
なんでも、コーディネーターに日本で運転の練習をする機会を探してもらっていて、いろいろなドライビングスクールをあたった結果ユイレーシングスクールが最も優れていると勧められたのが来日の理由だとか。素直に嬉しい。

香港から参加してくれたYさん
家族で来日したけど
この日は
奥さんとお子さんを東京に残しての参加

リードフォローの1
YRSドライビングワークショップFSW午後の部
半径22m直線130mのオーバルコースで
Yさんの駆るウルティムをボクが乗るウルティムで引っ張る

リードフォローの2

リードフォローの3

Yさんと記念撮影
この日の夜
Yさんからメール
「たくさん学べて楽しかったのでまた来ます」
Yさんは呑み込みが早く
アドバイスしていて気持ちが良かった

Yさんからの写真
Yさん待ってますヨ!
ウルティムの4コントロールをフィーチャーしたYRSドライビングワークショップFSWはあと1回、2月23日(日)に開催します。ウルティムの類まれなハンドリングを体験してみたい方にお勧めです。
・2月23日(日)開催 YRSドライビングワークショップFSW開催案内はこちらから
前日までの穏やな冬とは打って変わり、予報通りとんでもない寒さ全開の日曜日に。それでも、今年4回目、数えて12回目のポルシェクラブ東京銀座ドライビングレッスンを開催。

冬の朝は遅い
早朝から駆けつけたクラブ員と
長い影を引きずりながらのコース歩行

駐車場での基礎練習から始まって
今や初めてのサーキットもなんのその
着実にペースを上げていけるのは
教え方が上手だからです
ユイレーシングスクールは個人・団体向けに
あつらえたドライビングスクールを開催しています
お問い合わせ等は yrs1999@ymail.ne.jp までお願いします
1週間前から天気予報を見続けて今回は雨かなと。でも晴れ男だからなんとかなるさ、と思っていたらおお間違い。1,000回近いスクールをやってきたけど初めて経験するほどの豪雨。新幹線は止まるし東名高速は通れなくなるし、FSWの駐車場は半端ない雨の量とモビリタから流れてくる水で冠水するし。そんな中でユイレーシングスクールとしての25年目の日程が、昨日のYRSドライビングワークショップFSWで全て終了。
あと1回。ポルシェクラブ東京銀座からの依頼で開催しているクラブ員向けのドライビングレッスンが残ってはいるけど。
それにしてもよく続けてきたものだと思う。四半世紀だものね。

1999年12月8日。すごく寒かったのを覚えている。埼玉県の小さなカートコースで始めたユイレーシングスクール。それ以来、何百回開催して何万人の方が参加してくれたかの集計はまだまだ先になるけど、今は純粋に長い間何事もなく無事にドライビングスクールを続けてこられたことに感謝したい。
ルノー・ジャポンにも心から感謝したいと思う。このブログを書かせていただくようになってからまる14年。スクール用の車両を貸してもらえるのはもちろんのこと、あれこれ好きなことを書きながらユイレーシングスクールとしての情報を発信する場を提供してもらっていることは望外の喜びに他ならない。

そうそうEさんが今年5回目のユイレーシングスクールに参加してくれた。大雨の中、悪戦苦闘していたけど感想文を頼んでおいたので年内には紹介できると思う。
今日日曜日はうって変わって快晴。気温も29度まで上がった。昨日が遠い日のように思えたりして。
さてさて、 ルノー・ジャポンの公式ブログ2010年11月17日号 第1回 ユイレーシングスクール を読み返して改めて虚心坦懐。初心を忘れずにユイレーシングスクールの26年目に向かっての策を練ろうとするかな。
2003年。「所有欲から使用欲への転換」を合言葉に始まったエンジンドライビングレッスンの79回目が終了。今回は編集部からの2名を含み25名が参加。うち4名がエンジンドライビングレッスン初参加。

いつものように村上編集長の挨拶に始まって
午前中はジムカーナ場で徹底的に
イーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習
午後はコース1000に移動して
1周1キロ強のコースをできる限り速く走ります。
みんな一生懸命運転した
エンジンドライビングレッスンの22年目が終了
どの顔も笑顔、笑顔
※ エンジンドライビングレッスンは2025年も3月、5月、10月の3回開催する予定です。
今回ルノー/アルピーヌ以外のオーナーにこのブログに登場してもらったのには訳がある。その訳は改めて述べるとして、初めてユイレーシングスクールに参加してくれたNさんに感想文を書いていただいたのでお披露目したい。

今回初めてYRSツーデースクールFSWに参加したNです。
今まで3回、自動車雑誌主催で筑波サーキットで行われた1日コースに参加してました。そこで初めてトレイルブレーキングとイーブンスロットルを教わりましたが、なかなか理解・実践することができません。メーカー主催のFSWトレーニングにも参加しまして、本コースで車の性能を高速で試す事ができますが、うまくなった気がしません。
それでYRSのホームページを訪れ、YRS教科書を読み、もっと運転を上手くなって楽しみたいと思いツーデーに参加した次第です。
2日目のショートサーキットを周回するのは楽しいのですが、なかなか思うように行きませんでした。トムさんをはじめインストラクターの方に同乗走行をお願いして、まず走行のメリハリ、走行姿勢の安定性、コーナリングスピードの速さに驚かされました。また僅かに疑問が解けたというか自分の出来ていない部分を(多少ですが)理解できました。さらに他の参加者の方々がも色々アドバイスして頂きました。そのおかげで僅かにタイムも向上したのですが、あらためて初日のスラローム、ビッグブレーキ、スモールブレーキ、オーバル走行の練習がショートサーキットでの走りに大切なんだと気付かされました。
まだまだクルマの物理的な理解やクルマの姿勢変化を感じる力、その対応力など課題はいっぱいですけど、ツーデースクールは本当に楽しいし勉強になります。少しずつの向上を目指してまた参加しますので、その時はよろしくご指導ください。有難うございました。

Nさんを横にNさんのクルマを借りて
スラローム、ビッグブレーキ、スモールブレーキのデモラン
何を目的に練習するのか
どういう結果を導き出したいのか
明確な指針を持って
リアルタイムアドバイス通りに走ると効果絶大です
Nさん また走りに来て下さい。日程は未定ながら、来年も春秋2回のYRSツーデースクールFSWを予定しています。