トム ヨシダブログ


第422回 YRSツーデースクール速報

とんでもない大雨の1日目。汗ばむほどの秋空が広がった2日目。天気予報とにらめっこだった今年2回目のYRSツーデースクールが終わった。

今回参加したルノー仲間は3名。ユイレーシングスクールならではのカリキュラムを堪能していただけたようです。

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左からユイレーシングスクールに初めて参加のKさん
昨年はメガーヌドライビングアカデミーにも参加したOさん
四国は香川から毎回YRSツーデースクールに参加してくれるIさん



第416回 エンジンドライビングレッスン

エンジンドライビングレッスンの16年目が終わった。

午前中に筑波サーキットジムカーナ場でイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習。午後はコース1000を走りっぱなし。今年も3回開催したけれどスピンやコースアウトは皆無。それでいて十分速い。参加された方全員の意識は高く、それぞれが粋にクルマを走らせていました。

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朝一番
エンジン村上編集長がエンジンドライビングレッスンの趣旨を説明

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今回はこんなクルマも

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来月号用の写真を撮るため
コース上に参加者のクルマを並べる
それを撮影する人たち

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最後はお決まりの記念撮影
平均年齢52歳
老いも若きも楽しさが笑顔に
みなさんまた来年
まだの方は来年こそ


エンジンドライビングレッスンは来年も3回開催する予定です。



第415回 Megane RS Launch control on FSW’s streight

実は、メガーヌRSのローンチコントロールの動画を紹介した第367回には続きがあった。367回の外撮りは横位置だったけど、真後ろから走り去るメガーヌRSも収めてあったのだ。

その動画がこれ。メガーヌRSが1コーナーに向かって沈んでいく様はなかなかのもの。ぜひ拡大して見てみて下さい。

※ IE(Internet Explorer)でビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい

協力:富士スピードウエイ



第390回 YさんとメガーヌRS

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メガーヌⅣRS


ユイレーシングスクールの問い合わせ用アドレスにYさんという方からメールが来た。以下はそのやりとりです。

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Yと申します。
7/6のオーバルスクールへの参加を検討しています。一点質問なのですが、1台の車で、2人がエントリーする事は可能でしょうか?ご回答よろしくお願い致します。

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ユイレーシングスクールのヨシダと申します。お問い合わせの件ですが、結論から言いますと可能です。

ただ以下のことを承知下さい。
・参加費はひとりあたりの金額なので2名分が必要になります
・通常参加者を3組に分けて走行します。つまりひとり参加ですと2回分の休む時間がありますが、ダブルエントリの場合は休み時間が少なくなり、場合によってはクルマへの負担が増す可能性があります。その場合は、通常の参加者より、おひとりあたりの走行時間を短くしていただくことがあります

過去にもダブルエントリはなんどもありました。ダブルエントリ自体には問題ありませんのでご心配には及びません。ご参加をお待ちしています。

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Yです。早速のご回答、ありがとうございます。費用の件、車の負担の件は、承知しております。

実は、夫婦で参加させて頂こうと考えています。

現在、ルノー・メガーヌRS(現行型)に、その前はルーテシアRSに乗っておりました。私自身は、以前よりジムカーナ競技に参戦していたりして、スポーツ走行の経験は長かったのですが、ルーテシア購入を切っ掛けに、妻もミニサーキット走行を楽しむようになりました。今回、メガーヌRSに乗り換え、2回ほどミニサーキットを走ってみましたが、これまでの車との動きの違いを結構感じており、いま一度基本に立ち返り、ジックリとコーナリングの反復練習をしたいと考えておりました。また妻も、より安全に一般道の走行を、且つスポーツ走行もより楽しめるよう、レッスン受講を考えている次第です。

前向きに検討致します。よろしくお願い致します。

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嬉しいですね。ご夫婦でサーキットなんていいですね。参加されたら基本から応用まで丁寧にアドバイスしようと思います。


と、ここまで書いてきて、多少フライングではあるけど公開してKさんたちの参加を後押ししようと良からぬことを考えていた矢先、Yさんと奥様から正式な申し込みフォームが送られてきた。というわけで、KさんとKさんの奥様、当日お会いできるのを楽しみにしています。


7月6日(土)のYRSオーバルスクールFSWにはKさんの奥様以外にも3名の女性エントリがあります。
※ YRSオーバルスクールFSWは参加費の女性割引き、70歳以上の高齢者割引きがあります。ぜひご利用下さい。


第381回 YRS鈴鹿サーキットドライビングスクール

年に一度、ユイレーシングスクールの卒業生を対象に、と言っても、ユイレーシングスクールのオーバルスクールを受講して4輪を使って走る手立てを練習した人という意味だけど、鈴鹿サーキットのレーシングコースでYRS鈴鹿サーキットドライビングスクールを開催している。
個人的に鈴鹿サーキットと関わりが深いというのもあるけど、まぎれもないドライバーズサーキットである 鈴鹿 をユイレーシングスクールに来てくれた人に一度は走ってほしいから続けている。今回は最年少41歳、最高齢78歳、平均年齢53.79歳の34名が参加してくれた。

YRS鈴鹿サーキットドライビングスクールの特長は2時間走行するのだけれど、1時間のセッションを2回行いその間にインターバルを設けていること。ほとんどの人が関東から来るからというのもあるけれど、せっかくの 鈴鹿 なんだからできるだけたくさん走らせてあげたい。しかし2時間ぶっ続けで走っても得るものがないので、いつも担当者に無理を言って1時間X2でインターバルを設けてもらっている。

鈴鹿サーキットはF1GPが開催されるグランプリコースでもあるけれど、コーナーの半径に比較して道幅が狭く、深いコーナーや中速、高速コーナーが組み合わさっていて、ライン1本外すとガラリと変わる状況に合わせて走らなければならないサーキットだから、ホントの自分がさらけ出されるサーキットでもある。
今回も予報に反して強い雨こそ降らなかったけど、路面が濡れるぐらいのシャワーはあって、そこをクルマのバランスを崩すことなく走りきったのだから、自分で言うのもおかしいけれど、ユイレーシングスクールの卒業生はたいしたものだと思う。

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2回目のセッションが終わって計測結果が出て悲喜こもごもになる前(?)に記念撮影
今回はおふたりが奥さん同伴で
ボクは個人的にだけれど
みんなが走り終わってから見せる表情が大好きです
それもスクールを続けている理由です


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スタッフのKとYと
向学のために見学したいとやってきた ルノー・クリオ乗りのHさん
Hさん 受付けを手伝ってくれてありがとう
このあとHさんはメガーヌRSの助手席から鈴鹿サーキットを初体験
今回はKもYも参加者として走行

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参加確認後はまずブリーフィングでサーキット側から走行上の注意事項
鈴鹿サーキットは速度域の高いコースだから何か起きると状況が悪化する
ユイレーシングスクールでは鈴鹿サーキットドライビングスクールに申し込んだ人に
YRSオリジナルの車載動画や鈴鹿サーキットの走り方を説明した文章を事前に送って
当日鈴鹿サーキットに来た時にゼロスタートにならないようにしてもらっている
だから
今回も34名中9名が初めての鈴鹿サーキットだったけど
彼らのタイムは初めてとは思えないほどのもの

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両方のセッションとも若干コースアウトはあったものの無事終了
進行と監視で写真が撮る余裕なし
メガーヌ3RSで参加してくれた IさんKさん の写真も
ルーテシア3RSで参加した Yさん の写真もなし
ストレートでは霧雨がまったぐらいだったけど
スプーンではしっかり降った時間もあった

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ピット内のラップタイムモニターにはリアルタイムで全員の速さが
クルマの性能以上には速く走れない
自分の実力以上には速く走れませんよ
と口を酸っぱくして言うのだけれど
頑張りすぎてもったいないことをしている人が少なくない
こういうことを言うから若い人に敬遠されるのかね


さてさて、

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今回のサブテーマの標識を貼ったメガーヌRS
鈴鹿ICを降りて小休止の図

高齢者運転標識をつけて初めての遠出。今回は大津市湖西を出発して琵琶湖大橋を渡り、栗東ICから新名神に乗り亀山JCTで東名阪に乗り換え鈴鹿ICで降りて鈴鹿サーキットに向う経路。日曜日に鈴鹿に向ったのだけど道は思いのほかすいていた。帰路は月曜日でこちらは工事渋滞で倍の時間がかかったけど、往路と復路、標識がオランジュトニックに溶けこんで目立たないのか何事も起きなかった。



第351回 富士山とYRSツーデースクール

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YRSツーデースクール前日
午後1時40分の富士山を御殿場市山の尻から


YRSツーデースクール1日目の朝は曇りで富士山雲隠れ。

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YRSツーデースクール2日目
朝6時34分の富士山を須走から

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YRSツーデースクールでは
走行ラインを記入したコースレイアウトを事前に送る

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YRSツーデースクールの2日目は朝一番のコース歩行から
コース図からはわからなかった下り5%のストレートと上り8%のヘアピンを確認する
1周880mのコースを歩き走行上気をつけることと速く走るためのコツを説明
路面の状況や縁石を確認する

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RS乗りと記念撮影
毎年2回のYRSツーデースクールに香川から駆けつけてくれるIさん
アタシ
昨年のドライビングアカデミーで運転にはまりサーキットデビューのOさん
前回紹介したTさん

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RS3台が連なって1コーナーからヘアピンに向う

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RS3台が連なって下り5%のストレートを駆け下りる

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コース歩行から
インストラクターについて走るリードフォロー
インストラクターの運転を助手席から盗む同乗走行を経て
単独走行でのペースが徐々に上がっていく

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スタッフのYを含みコース上に5台のRS
スタッフKのルーテシアⅢRSを入れるとこの日6台のRSがFSWショートコースに
ルノー色濃く


ユイレーシングスクールでは理論的な説明と合理的な練習方法で安全にクルマを楽しむ環境を用意しています。RS乗りのみなさん、ぜひ遊びに来て下さい。



第350回 メガーヌRSのTさん

この週末は今年1回目のYRSツーデースクールだった。メガーヌⅣRSに乗る20歳のTさんが受講してくれた。聞けば免許取立てなので父君が受講を勧めてくれたのだとか。クルマも貸してくれたそうな。こういうのっていいね。
1日目は駐車場でスラローム、ブレーキング、フィギュアエイト、大小オーバル走行と盛りだくさん。2日目はショートコースを歩いて、リードフォローでラインを確認して、同乗走行で操作になれて、あとは終日単独走行。
「難しい」と言っていたTさんだけど、最後にはきれいにクルマを走らせていました。速さも初めてのサーキットにしては十分でした。

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Tさんと記念撮影
Tさん また遊びに来て下さい


第346回 YRSトライオーバルスクールFSW

YRSトライオーバルスクールFSWの合間にメガーヌRSを走らせてみた。今回は動画の撮影ではなくデータの収集が目的。スクールの進行が優先なので、スポーツモードのパドルシフトでタイヤのウォームアップを入れて6周だけ。

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YRSトライオーバルFSWのレイアウトはこんな感じ。フルブレーキングから2速に落として回る低速コーナー、3速全開でアンダーステアを出さないように回る高速コーナー、トレイルブレーキングをしっかり使わないとクルマの向きが変わらない奥の深いコーナーと3種類のコーナーを楽しむ。

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以下のグラフはパフォーマンスボックスというデータロガーに収集したデータを専用の解析ソフトに読み込んだもの。左のグラフは、左の目盛りが速度で右の目盛りは横G、あるいは加減速G。右の図は数値を拾ったコース上の位置を示す。それぞれのピーク時を矢印で示した。

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ある周に記録した最高速は121.17Km/h
回転が上がる前に大きな加速度を感じるのはメガーヌRSならでは
小さな緑のはスタート地点
この周は24秒60で回ってきている
赤い線が速度の変化を表す

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ある周の最終コーナーを回っている時に発生した1.001Gが最大の横G
オーバースピードからトレイルブレーキングを使っているのに
リアが出る気配がないのは4コントロールが逆位相のせいか
青い線が横向き加速度の変化を表す

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低速コーナーを2速で立ち上がりながら記録したプラス0.470Gの加速
舵角ゼロの時にどのぐらいの加速Gを記録するかはまたの機会に
赤い線が速度の変化を表し
青い線が加速Gの変化を表す

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下りの低速コーナーのブレーキングでマイナス1.002Gの加速度で減速
到達速度が低く踏力をかけている時間はごく短いけどたぶん40Kgぐらいで踏んでいる
それでも制動力に余裕を感じる
赤い線が速度の変化を表し
青い線が減速Gの変化を表す


スクールの進行を優先する中で試しただけだからメガーヌRSの実力はこんなものではないけれど、それでも十分に速いし、それでいて安定しているので速く走っている感じが薄く、エキゾーストノートも快感だった。メガーヌRSのスロットルペダルを床まで踏み込むのも気持ちがいい。

何よりもグルグル回るだけだから、よけいにロードホールディングのすばらしさを仕組みを知らなくても十分に味わえる。メガーヌRSを買われた方はぜひユイレーシングスクールに遊びに来て下さい。公道では味わえない性能の高さを体感できます。ご自身の手で1Gの横向き加速度と1Gのマイナス加速度を発生させてみませんか。



第341回 内輪差の1

今シーズン2回目の雪かきが終わったところでまた降ってきた。

写真は、冬季につけるカーポートの支柱を避けながら自宅前の4m道路に出したフィットに履かせたスタッドレスタイヤの軌跡。思いもかけぬステアリングワークの教材が出現。

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支柱を避けるためにまずは直進してから舵角を与えた前輪の軌跡と
ホイールベース分前輪より手前から弧を描いた後輪の軌跡
実はこれほど内輪差があるものだとは思っていなかった
雪のおかげでまたひとつ勉強になった

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直進した分だけ大回りした前輪の軌跡と
前輪よりはるかに短い距離で前輪の後を追う後輪
気温が高く雪が融け轍が浮き出たのは収穫


ところで、前を走っているクルマが駐車場に入る時や細い道に左折する時、いったん右に振ってから曲がったのを目にしたことはありませんか。直進状態からふつうにステアリングを左に回せばいいのに、です。これは内輪差を意識しているからです。

その人は、クルマの左側後部をこすらないようにとの思いがあって、あるいは過去にこすったことがあったのでそうしているのだと思いますが、実は、コーナリングの初期にステアリングホイールをバキッと一気に回していることを証明というか、白状しているようなものなんです。

後輪に操舵装置がついていないクルマには内輪差がつきものです。内輪差はステアリングホイールの回し方で変化します。初期の舵角が大きければ大きいほど内輪差も大きくなります。
右に振ってから左折する人の場合、一気にステアリングホイールを回してから手を止めてしまう傾向にあります。つまり最初から内輪差が大きい状況を作っているようなものです。

ステアリングホイールは、なにも一気に回す必要はなく、また回している間は回す速度が一定である必要もないのです。切り始めはゆっくり、クルマが旋回を続けるほどに回す速度を速めれば内輪差を少なくすることができます。
右に振ってから左折するのはあまりみっともいいことではありません。ステアリングを切る時の速度を落としても内輪差を少なくできます。もう少し後輪の動きを意識して運転してみてはいかがでしょう。

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前輪操舵のクルマの旋回中心は後輪の鉛直線上にありますから
後輪は常に前輪より小さな弧を描くので内輪差が生まれます



第337回 ドライビングアカデミー その後の後

新型メガーヌRSドライビングアカデミーのレポートが紙媒体にも掲載されています。機会があれば手にとってご覧下さい。

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エンジン2月号

367-2
Tipo2月号