トム ヨシダブログ


第212回 デザイン と 機能

ふだんの足として使用頻度が最も多い、なんちゃって7段パドルシフトのフィットRS。雨の日には乗らずに老後の楽しみ(?)にとってあるルーテシアⅢRS。ルノー・ジャポンからお借りしていてドライビングスクールで大活躍のルーテシアⅣRS。

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ぜいたくにも、3台のホットハッチをとっかえひっかえて乗れる環境にある。しかし、同時にだからこそ気になることもある。それは運転している時の操作性。

あくまでも個人的な意見だけど、クルマを選ぶ時には機能を最優先する。形、色、居住性、ブランド、その他もろもろよりもだ。

中でもクルマを自在に操るために必要な動力性能については期待値が高い。もっとも、動力性能と言っても日本の交通体系の中での現実的な速さだけど。
同様に機能を発揮させるための操作系がキチンと作りこまれていることも評価の対象になる。

そんな観点から見るとフィットRSへの愛着が薄れていく気がするのを禁じえない。

初代フィットに長く乗っていて、そのスペースユーティリティの高さと足の良さが印象に残っていたのと、ライバル車のセンターメーターがどうしても許せなかったので、試乗もせずに迷わず3代目のフィットを選んだ。本当はマニュアルミッションが良かったのだけど、オートマしか乗らない息子達が日本に来た時のことを考えてツーペダルにした。それでも、CVT特有のタイムラグさえ目をつむれば動力性能に関しては痛痒を感じることはない。

しかしルーテシアⅣRSで長距離を走った後でフィットRSに乗ると、クルマとしての価値を否定したくなるほどの違和感を感じる。過去、多少使い勝手が悪くてもそのクルマの動力性能と引き換えに我慢したことがなくはないが、ルーテシアⅣRSと直接比較するようになってから、もはや「あばたもえくぼ」ではありえなくなった。

それは、運転中の操作が不可欠なインストルメントパネルの使い勝手だ。

とにかく、発売直後にはカタログに『スマホライクなインパネ』みたいなコピーがあったと記憶するが、とにかくフィットRSのインストルメントパネルは「のぺ~」としている。なにしろタッチパネルなのだから、起伏もなく指をかけるところもない。
いきおい、ブロアの風量や温度コントロールをする時には「かなりしっかりと目で確認」しないと操作を誤る。相手が単なる面だから指もかからないし、どこを触っているか想像もできないから、インパネを操作することに集中しなければならず、運転がおろそかになりかねない。

流行のデザインかもしれないし、タッチパネルのインパネだからと言って即事故に結びつくわけでもないから、それがどうした、という意見もあるだろう。
しかしあくまでも個人的な意見ではあるが、こと人の命を乗せて走るクルマに関しては、機能よりもデザインが優先されることがあってはならないと考えている。クルマのデザインというものは、最小限の努力で操作ができる使い勝手の良さがあって、運転に集中できる環境があって、初めて成り立つものだと思っている。

フィットRS(RS以外のフィットを含め)のインパネがあのようになった経緯は知らないが、どこかにデザイナーの驕りの臭いがする、と言ったら言い過ぎか。
フィットは決して悪いクルマではない。だから初めての車検を前に、次のマイナーチェンジの時にもっと操作しやすいインパネに変更になることを願ってこのブログをしたためている。

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電源を入れればそれらしきインパネが現れるけど

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電源を入れなければこの部分が何なのかわからない

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一切の凹凸はないし指をかけるところもない

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これも不満
オートライトのポジションがスモールとヘッドライトの間にある
オートライトはオプションのようなものだから
スモール→ヘッドライト→オートライトが正解ではないのか
昔の人間だとヘッドライトを点けたつもりがついてなかったりする


ルーテシアⅣRSのインパネ周りの使い勝手を覚えると、フィットRSから足が遠のくような。

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フィットのデザイナーは
フィットのが新しくてこういうのは新しくないとでも言うのだろうか

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全てのプッシュスイッチはストロークこそ小さいが節度はある
いったん指を置いてしまえば操作に間違いはない
慣れれば左手を下げて探ればたどり着く

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大好きなダイアル式
アナログではないけどアナログ的なイメージに沿った操作ができる
寒い時などもっと暖かくなれとばかりに回し続けたり(笑)

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スモールランプ→ヘッドライト→オートライトの順
ボクの場合はスモールランプとヘッドライトの往復だけだけど


ルーテシアⅣRSほど明確な操作系ではないけれど、シンプルでそれなりに扱いやすく正確な操作ができるので気に入っているルーテシアⅢRSのインパネ。

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こじんまりとしているけど指の動きが統一されていて操作を迷うことがない

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プッシュスイッチはシーソー式
ブラインドタッチでも操作がしやすい

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もりろんスモールランプ→ヘッドライト→オートライトの順


ルノーのクルマの作り方はまじめだと思う。エンジンドライビングレッスンでルーテシアⅢRSに出会ったのは本当に良かった。試乗もしないで買ったのだけど大正解。運転していてにんまりできるし、日本の道なら十分速いし。ドアのインナーハンドルだけはまだなじめないけど。
ルノー・ジャポンからルーテシアⅣRSを借りることができて本当に良かった。お世辞じゃなく。運転に集中できるからだろう長距離も苦にならないので助かっている。

クルマは使ってナンボ、なのだから、使い勝手を考慮したデザインを最優先にしてほしい。


第209回 今回は少し早かった

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奥比叡ドライブウエイに行く途中の朝日と琵琶湖と

明日から富士、筑波、東京と遠征が続くので、朝一番で奥比叡ドライブウエイに行ってきた。

『 昨年の比叡山 』は行くのが遅くて残念な思いをしたので、今回はドライブウエイの事務所に確認したら「少し早いかも知れませんが紅葉しています」とのことだった。

ところがどっこい。もみじ祭りの期間中だというのに、もみじのトンネルは未完成。昨年は遅すぎて、今年は少しばかり早かった。
ま、自然が相手では無理も言えないし、遠征から戻ったら再度足を伸ばしてみようか。

もっと山全体が紅に染まった中に緋色のルーテシアを置いて撮影したかったのだけど、とりあえずそれらしき部分で撮影した写真を掲載しておこう。


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寒色と暖色の対比も悪くないけど

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やっぱり紅が多いほうがいいかな

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いつもの場所だけど時間が早く逆光で琵琶湖が見えず

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いつもの場所だけど陽の回り方がきれい

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やっぱりルージュフラムが映える

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紅葉も順番があるのかも知れない

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比叡山延暦寺への入り口で

次こそは・・・。


第205回 Lutecia De Circuit

at Tsukuba Circuit Course 1K


第204回 仲間が増えたよ

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天気予報が外れてドライビング日和

2002年の5月。町田市に住むHさんがアルファロメオ155に乗って筑波サーキットのジムカーナ場で開催していたYRSドライビングワークショップにやってきた。

YRSドライビングワークショップのカリキュラムはブレーキやスラロームなどクルマの基本操作を練習するのだが、現在ではより広いスペースが使えるFSWで開催している。

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グラマラスな後姿がなんとも言えない

同年8月にもYRSドライビングワークショップ筑波を受講したHさんは、9月のYRS筑波サーキットドライビングスクールに参加。翌年には浅間台スポーツランドで開催していたYRSオーバルスクール浅間台にも参加してくれた。

2004年5月のYRS筑波サーキットドライビングスクールから少し時間の空いた11月のYRS筑波サーキットドライビングスクール。Hさんはランチャデルタで颯爽と登場した。

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こういう造形のクルマはもう現れないだろうね

またまた時間が経って2006年11月のYRSドライビングワークショップ筑波。Hさんが今度はルーテシアⅡRSでやってきた。ルーテシアⅡRSでは2007年4月に富士スピードウエイで開催したYRSオーバルスクールと2009年4月のYRSドライビングワークショップ筑波に来てくれた。

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いかにも速いクルマってイメージだ

その後2回。2010年8月の富士スピードウエイショートコースのYRSドライビングレッスンFSWと2014年7月のYRS筑波サーキットドライビングスクールにはランチャデルタで参加してくれた。

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鎌首をもたげて最終コーナーを立ち上がる
カッコイイ
本人は見えないだろうけど

しばらく顔を見ないね、と思っていたら10月6日に開催したYRS筑波サーキットドライビングスクールに申し込んでくれた。
申し込みフォームを整理して名簿を作っていると、Hさんの車名がルノークリオV6になっていた。またクルマを換えたのかなと、当日聞いてみるとランチャデルタはまだ持っているそうで。

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9月に次いで参加してくれた郡山のSさんを引き込んでの記念撮影

一時は正規輸入もされたというルーテシア ルノースポール V6。Hさんのはフェイズ1なのかな。

こんなクルマはもう登場しないから大事に乗ったほうがいいですよ、と余計なお世話でした。


第201回 ようこそRSファミリーに

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SさんがルーテシアRSトロフィーを購入
さっそく記念撮影

郡山に住むSさんが初めてスクールを受講したのは、2013年4月4日に筑波サーキットで開催したエンジンドライビングレッスン。いささか暴力的な加速を見せるC63AMGに乗ってやってきた。
スポーツドライビングが好きだと言うSさん。その後もユイレーシングスクールのオーバルスクールやツーデースクールやオーバルレースに参加してくれていたのだが、11回目を数えた2014年11月27日のYRS筑波サーキットドライビングスクールを最後に顔を見なくなった。
C63AMGを速く走らせようとするとフロントタイヤのショルダーを削ってしまうことになる。クルマが重いからある程度は仕方ないんですよ、と言ったのがいけなかったのかと。

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2015年9月12日に富士スピードウエイで開催したYRSトライオーバルスクールの申し込みフォームにSさんの名前を見て安心したのだが、クルマはケイマンGTSに変わっていた。
富士は遠いんですよねぇ、と言うSさんはそれでも、2015年に富士スピードウエイで開催したスクールに6回参加してくれた。

今年8月。半年ぶりに富士スピードウエイのYRSドライビングワークアウトに顔を出したSさんは、ずいぶんと気持ちよく独特の排気音を響かせて走っていた。

で、帰り際。片づけが終わってルーテシアRSに荷物を積んでいるところにやってきたSさん。ルーテシアRSを指差しながら『これ買ったんです』。一瞬なんのことかわからなかったけれど、『トムさんがいいって言ってたので』と言われて思い出した。そうだ、以前、ルーテシアRSのことを聞かれたから「いいクルマですよ」と答えたのだった。

9月。前日に予定していた今年3回目のエンジンドライビングレッスンを台風のせいで中止にしたのだけど、翌日のYRS筑波サーキットドライビングスクールは快晴。Sさんが強い日差しに映える純白のルーテシアRSトロフィーでやってきた。

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さっそうと最終コーナーを立ち上がる

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さっそうと1コーナーを目指す

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さっそうとヘアピンをクリアする
(ちょっとアンダーだけど)


オドメータはまだ1600Kmだけどパワーが上がってシフトが速くなったというトロフィーをここぞとばかりに味見

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ようこそRSファミリーに

ミッドシップもFFも難なく乗りこなすSさん。でもまだ先があります。また遊びに来て下さい。


第195回 言い訳はしません

初めての岡山国際サーキットが雨で路面がフルウエット。走行時間が20分で、その上、手違いがあって、という言い訳はしませんが、とにかく最初から最後までクルマを落ち着かせることができませんでした。(;へ:)

直前を走っているのにテールを流してしまい邪魔をしてしまったみなさん、申し訳ありませんでした。

来年は万全を期して参加したいと思います。


第183回 鈴鹿サーキットとルーテシアRS

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YRS鈴鹿サーキットドライビングスクールの合間にコースを2周。走行距離は少し短いけどピットアウトからピットインまで6分16秒だから、ルーテシアRSシャシースポールの実力がわかろうというものだ。

ルノー・ジャポンから借りているこのルーテシアRS。タイヤはもちろん、どこもいじっていないけどポテンシャルパフォーマンスがすごく高い。お世辞ではなくて。
ただ、ルーテシアRSシャシースポールの性能を味わうにはそれなりの操作が必要になる。オーナーの方はぜひユイレーシングスクールに来てみてほしい。

※1周目のスプーンを立ち上がってからしきりにリアビューミラーを覗いているのは、ついてきた受講生がコースアウトしたので状況を確認してたから。無事コースに復帰したけど。


第179回 YRSトライオーバルスクール

ユイレーシングスクールのカリキュラムのひとつにYRSトライオーバルスクールがある。

トライオーバルとはおむずび形のオーバルコースのこと。NASCARストックカーの聖地デイトナインターナショナルスピードウエイも、
世界で最も長く(2.66マイル=4280.9m)最もハイバンク(33度)のタラデガスーパースピードウエイもトライオーバルだ。

ユイレーシングスクールでは操作の練習に役立つように3つのコーナーを全て異なる曲率にしている。下りきったところにある低速の回り込んだコーナー、3速全開でクルマの向きを変えるキンク、2速に落としながらのターンインが求められる中速コーナー。

ここを走ると上手くなると言うよりも、まず走って楽しい。慣れると、もちろんブレーキングやコーナリングの練習をしてからだが、クルマを動かしている実感がヒシヒシと感じられる。

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4代目ルーテシアRSが走る
雨が降ったらメッケモノ

で、3月6日に開催したYRSトライオーバルスクールに2台のルーテシアRSがやってきた。Uさんの2代目ルーテシアRSとSさんの4代目ルーテシアRS。
お二人とも前にもユイレーシングスクールを受講したことがあるから、イーブンスロットルとトレイルブレーキングがなんたるかはご存知だけど、3速全開でターンインするYRSトライオーバルは初めて。午前中にブレーキング区間の最後で前加重を抜く練習をみっちりやって、次いでキンク後にロールを消して再加速するラインを試していざ全開。

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2代目ルーテシアRSが走る
軽さは武器!

昼過ぎから雨が降り出し路面が濡れてもなんのその。他の参加者ともども走る、走る。ウエットだからと言ってバランスを崩す人がいないのは、ユイレーシングスクールの真骨頂。1日で2度美味しいYRSトライオーバルスクールでした。

179-33代目ルーテシアRSで来れば3代そろって良かったな、と思いながらの記念撮影
右がUさん、左がSさん

ルノー・スポールに乗っているみなさん、愛車を全開で走らせてあげませんか?


◎動画で2台のルーテシアRSの走りをどうぞ。


以下はYRSオリジナルビデオから

・YRSトライオーバルオンボード映像

・YRSトライオーバル外撮り


第176回 Hさんとルーテシア

昼すぎの気温でさえ一桁前半の寒い一日となった2月6日。YRSストリートで開催したYRSドライビングワークアウトに藤沢からHさんが参加してくれた。

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「あの~、ルノー・ジャポンのブログに載せたいので記念写真を撮りたいんですけど・・・」
「あ、見てますよ」
ということで2台並べてパチリ。

申し込みフォームのデータを整理していたら、車種がルーテシアでサーキット走行の有無が「レース経験」になっていたので、どんなレースに出ているのか興味があった。
で、座学の前に聞いてみると、実はランチャ デルタHFインテグラーレ エボリューションⅡでサーキットを走っているそうだ。けれど、せっかくのドライビングスクールだから足が柔らかくて操作と挙動の関係がわかりやすい、ふだん足に使っているルーテシアGTで参加したのだと言う。

ユイレーシングスクールは初めてのHさん。いつも速いクルマに乗っているせいか、ランチャに比べれば非力なルーテシアGTをていねいに上手に前へ前へと動かしていた。走り方の組み立てと、ブレーキング以外は教えることもなさそう、な感じだった。

HさんとルーテシアGT

同乗走行でルーテシアGTを運転させてもらったけど、ルーテシアRSより大人ひとり分軽いルーテシアGTが思いの他俊敏であることに驚いた。フロントの軽さが効いているのだろう、ターンイン後の加重移動が穏やかだった。もう少し速度の出るコーナーがあると楽しそう。

ただ、ヨーモーメントを出すことに主眼をおいてレイアウトしたYRSストリートでは、もう少しターンインの速度が速いほうがリアをロールさせやすいので、ランチャに乗った時のイメージに近づくようにHさんにルーテシアRSにも乗ってもらった。

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Hさん ルーテシアRSで立ち上がる

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Hさん ルーテシアRSで加速する

「パワーがあるほうが加重移動がわかりやすいですね」
「フロントががっしりしていますね」
とはHさんの弁。

同じルーテシアとはいえ、カタログ上80馬力の差がある2台をどちらもそつなく走らせていたのはさすが。

94年製のランチャは維持するのも大変らしいけど、好きなクルマで大いに楽しんでほしいと思う。

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Hさんのランチャ デルタHFインテグラーレ エボリューションⅡ
※写真はHさんに送ってもらいました





基本的に反時計回りにレイアウトしたYRSストリートだけど、時計回りに走ると景色がどう変わるか確かめてみた。

※リードフォローで参加者を引っ張っているのでペースは抑えています


第173回 ルーテシアⅢRS

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オイルとクーラントとブレーキフルードの交換に行ったルノー栗東でもらったカード立て

2010年のエンジンドライビングレッスンに参加したルーテシアⅢRSに一目惚れ。仕様を聞いただけで試乗もしないで注文した。

16歳で軽免許を取ってから50年。取材を含めるととんでもない数のクルマに乗った。
30年近くのアメリカ生活ではアメリカでしか乗ることのできない何台かのOHV-V8パワーのクルマや15mのトレーラーや13.5mのモーターホームも所有してこれでもかって堪能した。レースにも参加した。
そんなこんなで、日本に戻った頃は触手が動くクルマはなかった。

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スクールを10年続け、そろそろ歳だからくたばるまで付き合えるクルマがあってもいいな、と漠然と思っていた時に現れたのがルーテシアⅢRS。不明にもその存在を知らなかったのだが、決定的に欲しいクルマが見当たらなかった当時、本当に久しぶりに、たぶん人生3回目ぐらいに「このクルマ欲しい」と思った。

目に狂いはなく、中立付近からのステアリングの素直さ。日本の道を走るには十分な、スロットルではなく気分に呼応するように高まる加速度。妙な荷重移動を起こしにくいトレッド/ホイールベース比。そしてリアサスペンションの粘り。その全てを完璧に理解するには、残りの人生で足りるかどうか。それが楽しみと言えば楽しみなのだが。

ルノー・ジャポンからお借りしているルーテシアⅣRSもいいクルマだ。現代にあって、ルノー・スポールはクルマ作りにまじめに取り組んでいる。2台をいつも乗り比べることができるのは望外の幸せで、両方に乗ることができるからこそ、時代が求めているものが変化しているのがよくわかる。

しかし古い人間の部類に入るからかも知れないが、個人的には自分の能力が寸分の違いなく評価できる素のクルマに近いルーテシアⅢRSを終の相棒に選んだことは正解だった。変わらぬ尺度として、この先の指針になってくれるはずだ。


そんな相棒との生活も5年が経ち、ルーテシアⅢRSは2回目の車検を迎えた。
今まで通りディーラーで必要なところだけ手を入れてもらい、琵琶湖の東岸にある車検場に連れて行った。

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できることは自分でやってあげたい
※ブラックボックス化されたエンジンや地面が見えないエンジンベイでは昔のように面倒を見ることが難しいけど

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もらったシールを自分で貼ると次の2年へ気持ちが新たになる

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相棒の調子が上がるのはこれからだのオドメーター

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先輩と後輩

さ、2016年も運転を楽しむぞ。
みなさん今年もよろしくお願いします。