トム ヨシダブログ


第458回 ルーテシアRS de FSWショートコース

YRSドライビングスクールFSWの合間に車載動画の撮影をしました。

FSWショートコースはYRSツーデースクール2日目に走ります。1日目に広大な駐車場でブレーキ、スラローム、フィギュア8、オーバルコースの練習をして、2日目はコースを歩くことから始まり、リードフォロー、同乗走行、単独走行と自然な流れでサーキット走行に馴染めるカリキュラムになっています。

ルノーユーザーの方の参加をお待ちしています。

◎ YRSツーデースクール開催案内と申し込みフォームへのリンク



第456回 グランツーリスモ

アメリカには5歳からレースに参加できるクォーターミヂェットレースがある。サスペンションのついた本格的なマシンでオーバルコースを走る。言うなればインディ500マイルレースに続くアメリカンオープンホイールレーシングの入り口だ。レース好きの親父が子供と一緒になって頂点を目指している。
クォーターミヂェットにあやかったわけっではないが、カリフォルニア州レドンドビーチで生まれた双子の息子が5歳になった時にレーシングカートを買い与えた。エンジンをガバナー付きの4サイクルに換装しシートを子供用に換えた。月に1回ぐらいの割合でリバーサイドにあるアダムスモータースポーツパークに走らせに行った。
もとより息子達をレーシングドライバーに育てるつもりは毛頭なく、単純に小さなうちに自分で動かすものを正確に動かす術を身につけてくれればいい、ぐらいの気持ちだった。しかし息子達の反応はいまいち。走るたびに上達はするしなかなかの速さを見せるのだけど興味が湧かないのか、楽しそうではない。しまいには「もう少し乗るからゲームを30分追加してもいい?」と親を脅そうとする。(笑)  格闘技のゲームはできるかぎりやらせたくなかったのでマリオカートならとOKを出して、丁重に実物のカートに乗ってもらうはめに。(苦笑)
それでゲームには全く興味がなかったのだけど、息子達がやろうというのでマリオカートをやらされるはめに。(笑)ところがこれがうまくいかない。レーシングカートの経験は豊富なのに、何度やっても子供には勝てない。自分の中で現実の世界ではないゲームを嫌い始めていた。実感がわかないと見切りが狂うことを再認識した。だから、それ以降テレビゲームはおろかアーケードゲームもやったことがない。ついでにパチンコもマージャンもやったことはないけど。

まぁ、息子たちは成績がまずまずだったので16歳で免許がとることができて(ある成績以上でないと18歳)クルマを乗り回すようになり、思いのほか慎重に運転するのを見て、カートをやらせたのも無駄ではなかったかな、と思うことにしたのだったなと30年前の日々を思い出しながらYさんの話を聞いていた。

スクールの帰りにご飯を食べながらスタッフのYさんが最近のゲームはかなり実車に近い動きをすると言う。速く走らせるにはユイレーシングスクールが教えているような操作が必要になっていて、ゲームの世界も進化していることをブログの読者に伝えてはどうかと言うのだけれど、ボクはそのゲームをやったことがないのでYさん自身に文章をしたためてもらった。以下がYさんからのメール。

最近はユーチューブなどの動画に懐かしい音楽がアップされていることがありまして、昔懐かしい車のゲーム音楽を見つけてシンプルな効果音・BGMに聞き入ったりすることがあります。
そんな事から「車のゲームもどんな進化をしたのかな?」と気になりまして普段はゲームをしないのですが玩具屋さんを散策してみました。ある程度ネットで下調べしておいたのですが、最新ゲームですとe-スポーツというかゲームを超えてドライビングシミュレーターになっているそうです。

ブームが落ち着いた頃の物が好きというか、自分の性格からちょっと古めのゲームソフト「グランツーリスモ5」とゲーム機本体「プレイステーション3」を中古で購入し、早速遊んでみました。内容を簡単に説明すると、車を購入してレースやタイムアタックに参加して、入賞するともらえる賞金を貯めてさらに速い車を購入し上位を目指し続けるというものです。

車種ごとに駆動方式や車両重量、最高出力、最大トルク、全長、全高などによる癖・運動性能が表現されています(右ボタンを押したときにどれだけ反応よく右に曲がっていくとかアクセルボタンを押したときのレスポンス・車速の上がり具合など)。ゲーム制作者の方もクルマの動きを研究したり諸元からプログラム数値を決めたりいろいろとご苦労されながらゲームを作りこんだそうです。

さて、そうなると気になるのがルノーです。ゲーム内の数あるカーディーラーやチューナーの中からルノーを選ぶとルノースポールがあります。最初にお金を出して購入できるのが’08メガーヌRSと’00クリオRS V6 24Vです。
メガーヌRSをゲームで操縦してみると「なるほど、素直な性格だな」、パワーがあるな。」、「ターボの音を表現しようとしてるな」など楽しくなります。

そして、さらに続編の「グランツーリスモ6」を購入してプレイしてみました。バージョンアップしてどのように車の運動性能表現が変わったのか、興味津々でした。なぜならトムさんからグランツーリスモのゲーム開発者がユイレーシングスクールを受講したことがあると聞いていたからです。

するとプレイしてみてびっくり、「グランツーリスモ6」ではブレーキ操作とステアリング操作を重ねると「曲がらない」のです。タイヤが悲鳴を上げやすいと傾向が強よまっています。

ネット上では「グランツーリスモは5から6になって運転が難しくなった」、「コーナーで突っ込んでいけない」との書き込みが多いことを発見。もしかして、YRSオーバルスクールでブレーキ操作とステアリング操作を重ねると車さんが嫌がることを身をもって体験したことが、ゲームの開発に反映されているのではないかと想像してニンマリしてしまいます。

もう一点、グランツーリスモ6ではゲームの初期の段階で優勝するとプレゼントとして’11 クリオRS(ルーテシア3RS)がプレゼントされるのです。これが素直な運動性能を持つクルマと評価されていて、レースに勝ってゲームを進めていくのに大変効果的な車種として位置付けられています。(攻略情報やネット情報には「最初のうちはルノースポール クリオが無敵。使える車!」との評価も)

自分の愛車であり、トムさんの所有車でもあるルーテシア3RSがこんな形でゲーム内で表現されていて幸せを感じます。

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Yさんのはまさにこれ
キャリパーが赤
ボクのは2010年製でキャリパーはシルバー


ゲーム開発者の努力に敬意を表しますが、一方でオーナーとして確実に言えることもあります。「ルーテシア3RSも含めて、実車はもっと素晴らしいよ」と(ゲームは主に映像:目からの情報に偏りますが、実車は音・振動・接触操作感・加減速G・旋回Gなど自分の感覚を通じてもっともっと車と一体になれると思うんです)。

ちょっと古いゲームですが、ゲームでルノースポールの良さを体験して、実車でのドライビングに関心を進めてくれる人がいたら嬉しいなと思っています。
’73アルピーヌ1600S等もゲーム内で入手できるのでどんな形容がされどんな評価を得ているか楽しんでみます。実車への想像力を膨らませながら。

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第454回 2月のスクール

1月のYRSオーバルスクールFSWが雪のために中止になったので、今年のドライビングスクールは2月から。14日金曜日に富士スピードウエイのショートコースを1日中走り回るYRSドライビングスクールFSWを、15日土曜日に広大な駐車場でYRSオーバルスクールFSWロンガーを開催した。

下り坂の天気予報だったので心配したけど、15日午後から雲が多くなっただけで寒くもない穏やかな2日間だった。

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14日
御殿場の日の出は6時30分
宿からFSWに向かう途中
山の尻から富士山を仰ぐ

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15日
小山町の日の出は6時32分
須走の定宿の屋上から富士山を仰ぐ

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14日のYRSドライビングスクールFSWでのルノー仲間
左から今回は参加者のYさん
Kさん
ボク
Hさん
スタッフのKさん

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中止になった1月のYRSオーバルスクールFSWに申込んでいたSさん
15日のYRSオーバルスクールFSWロンガーに振り替え参加してくれました


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長野から参加してくれたTさんは75歳
14日のYRSドライビングスクールFSWでは
計測ラップだけで最多の104周を走り34秒705を記録
翌日のYRSオーバルスクールFSWロンガーにも参加して1日中走り回っていた
久しぶりにボクより年上の参加者が嬉しかった



第453回 YRSメディア

ツイッターを始めました。ユイレーシングスクールは以下のネットワークメディアでクルマを楽しく安全に走らせるのに有用な情報を配信しています。

◎ ツイッター
0204twitter


◎ ユーチューブ   204本のYRSオリジナルビデオをご覧になれます
0204you


◎ フェイスブック
0204fb


◎ ウエブサイト
0204avoc



第451回 サーキットを走ると運転が楽しくなる

サーキット【circuit】〘名〙電気回路。回線。自動車・オートバイ(モーターサイクル)などのレースに用いる環状コース。同じ主催者が開催地を移しながら行うスポーツ試合。  = 明鏡国語辞典(大修館書店)から

もう何年も「サーキットを走ってみませんか」と呼び掛けたり、ユイレーシングスクールの卒業生に知り合いを誘ってもらったりしているのだけど、正直言ってサーキットデビューを果たしてくれる方は多くはない。YRSオーバルスクールには来てくれるのだけどサーキットとなると敬遠されたり、かろうじて年に2回開催しているYRSツーデースクールで何人かがサーキットデビューを飾ってくれているのが実情だ。

そこでもう一度声を大にして訴えたいと思います。
「サーキットを走ってみませんか。クルマへの理解が進み、運転が楽しくなり結果として上手くなること間違いなしです」。

クルマの運転が好きだからユイレーシングスクールに来てくれるのに、もったいないなといつも思うのですが、サーキットを走ることを躊躇している方の話を聞くと、サーキットを走るとクルマが痛むと考えていたり、サーキットを走ることは危険が伴うものだと感じていたり。
でも、どちらも当たってはいません。今のクルマはサーキットを走ったぐらいで痛むようなヤワではないですし、サーキットを走ることを生業にすればそれなりのリスクもつきものでしょうけど、ユイレーシングスクールが提案するのは速く走るのが目的ではなく、クルマの本質を理解するために公道では味わうことができないクルマの動きを感じるためにサーキットを走ってみて下さい、というものです。

2月と3月に富士スピードウエイのショートコースでドライビングスクールを開催します。ルノーユーザーに限らずクルマとクルマの運転が好きな方はぜひ参加を検討してみて下さい。コースのレンタル料は安くないので受講料はそれなりの金額になりますが、それだけ払っても十分に得るものがあるのがユイレーシングスクールのカリキュラムです。ご自身に投資してみてはいかがですか。

クルマはスロットル、ブレーキ、ステアリングを操作して動かします。現代のクルマは良くできていますから何げなく操作してもクルマは動きます。ですが、思うようにクルマを動かしているつもりでも、ある場面でクルマが言うことを聞いてくれない可能性は常についてまわります。峠道を走っていてスピンするとか、濡れた路面に足をすくわれるとか。ブレーキが間に合わないとか、路外逸脱なんてことになるかも知れません。安全運転を心がけていても、予測のつかないことは起こり得ます。

それは、クルマが人間が考えるよりもはるかに複雑な動きをしているからです。そのクルマの動きに影響を与えるのが、人間がその大きさを推し量ることが苦手な慣性力です。つまり、慣性力をコントロールすることができればクルマは格段に人間の操作通りに動いてくれます。

公道では大きな慣性力を体験することはできません。慣性力を長い時間受けていることもありません。なので、慣性力を味方につけるためにもサーキットを走ることが重要なのです。速さではなく、慣性力の大きさを感じ慣性力の向きを読み、操作(入力)とクルマの挙動(出力)が一致することを目指すのです。慣性力を見切ることができれば運転の達人になれます。

ボクは、絶対に事故は起こさない、という覚悟でいつも運転しています。と言っても慎重になるのではなく、予知、判断、反応を的確に行うために無意識に運転するようにしています。頭の中が空っぽですから、クルマの動きが自分の体のように感じられ、慣性力の大きさと向きさえ見えるのです。

ぜひ、ボクの話を聞きにきて下さい。どうしたらクルマを意のままに動かせるか、どうすればクルマに裏切られないかをお話ししたいと思います。

◎ 2月14日(金) YRSドライビングスクールFSW開催案内&申し込みフォームへのリンク
◎ 3月20/21日(金/土) YRSツーデースクールFSW開催案内&申し込みフォームへのリンク

◎ 以下のYRSオリジナルビデオでFSWショートコースを紹介しています

・FSWショートコースはこんなレイアウト

・FSWショートコースを走る1

・FSWショートコースを走る2

・FSWショートコースを走るタイヤ1

・FSWショートコースを走るタイヤ2

・FSWショートコースを走る3

・FSWショートコースを走る4

・FSWショートコースを走る5

・FSWショートコースストレート1

・FSWショートコースストレート2



第449回 アルピーヌA110の感想 オーバルスクール編 4/4

IMG_01272日間とも天気に恵まれ寒くもなく絶好のドライビング日和
ふだんのスクールだと車談議に花が咲いたりするのだけど
この2日間は
他人が走っている時も参加者全員の目がオーバルコースを走る2台のA110に
参加者全員が濃密な時間を過ごすことができました
アルピーヌ・ジャポンに心から感謝です


昨年YRSオーバルスクール+アルピーヌA110体験試乗に参加された方の感想文の最終回です。

※ 名前の後は、過去にYRSオーバルスクール参加の有無/所有車名/改造の有無/数字は改造度を示します。4からショック変更、5以上がスプリング変更で7以上が車高調装着です。


17Tさん(初/ルノールーテシアRSトロフィー/無/0)
ルーテシアRSとA110の違いは、当然ながらFFとMRの違いがあるので、前輪が操舵と駆動2つの役割がありコーナー出口でアクセルを開けるタイミングがFFとMRでは違う気がしました。また、MRは前輪の役割が一つのため、ステアリングからのインフォメーションが複雑ではないため、集中しやすいと感じました。
ピュアとリネージの違いはシフトアップのスピードが違う気がしました。それによって軽さがより際立っている気がします。またピュアの方がタイヤのたわみが少なく反応がリニアに感じました。
A110の方が車からのインフォメーションが多いため、諸々の運転の準備(操作の準備の意)がしやすく結果として安心して走らせることができたと思います。
車と対話しながら走ることの重要性をはっきりとこのスクールで再確認しました。また時間を作ってきます。

18aYさん(有/ロータスエリーゼ/有/8)
ロータスエリーゼとの比較
一番違いを感じたのはステアリングです。どっちもよく曲がるのですが、エリーゼではパワステが付いてないので、路面の状態やグリップの感覚がダイレクトに伝わってくるので安心感は高いように感じました。
次はエンジンの吹け上がりで、これは圧倒的にアルピーヌが軽やかで速いと感じました。
それと気になったのがパドルシフトのタイムラグです。マニュアルシフトよりは楽で確実でトータル時間は短いと思いますが、パドルを引いてから少しだけ間が空くのが気になります。他を知らないのでこれでも十分に速いのかもしれません。
全体的な印象は、早くて軽くてよく曲がり、普段使いからワインディングロード、サーキットまでこなせるすごく楽しい車でした。

19aGさん(有/ロードスター NB6C NR-A/無/0)
NBロードスターとの比較
①リネージ。まず労せず曲がるハンドリングに驚きました。ヨーセンターが車の中心にあるのが感じ易く、コーナリング中のアクセルON-OFFに連動してヨーセンターが前後に移動=旋回半径が広がる-小さくなるのが良く判る。NBだとそれを狙っても上手く出来ないのは何故だろう?またブレーキのタッチもカッチリしており、薄いブレーキがやり易いのも労せず曲がるハンドリングに貢献しているのかもしれない。外から見ているとそれなりにロール/ピッチして見えるのに、自分で運転している分にはそれらはあまり感じられず、上手く仕立て上げられたサスペンションだなと感じると共に、旋回中も4輪がベッタリ路面を捉え続ける濃厚な接地感に思わず「すげぇ!」と声が出た。ATの変速も素早く、減速-旋回時にも違和感無くシフトダウンが完了し、何時でも欲しい駆動力が得られる為、あえてパドルシフトの必要性は感じなかった。
②ピュア。右ハンドル化でブレーキのタッチが若干緩く感じるけど、慣れた右ハンドルで運転に余裕が出るのを感じる。総じてNB比、乗りやすく安心感に包まれつつ限界走行を楽しめる車だなと思いました。

YRS2Mさん(有/ポルシェ ケイマン 2.7/無/0)
乗らなければよかった。
スポーツカーのスタンダードを1回味わわなければという思いで981ケイマンに乗り換えたのにそれ以上のスポーツカーがあった。
同じ MRレイアウトではあるものの、車重が300kg軽く、ターンインから脱出までアルピーヌの方が自由度が高い。(ケイマンはターンインで失敗するとリカバリーが難しいが、アルピーヌはライン取りの自由度も含めいろいろ応用が利きそう)
ピュアとリネージの違いはさほど感じなかったが、リネージの方が若干コーナー中のグリップ感が強く感じた。
スマホでラップを測るよこしまなこともしたが、午前中の自車のベストが左回りで20.5秒、右回りのピュアが21.1秒、左回りのリネージが21.5秒。 パフォーマンス、乗りやすさもアルピーヌが上と感じた。


感想文を書いて下さったYRSオーバルレースとYRSオーバルスクールに参加のみなさんにお礼を申し上げます。


< 了 >



第448回 アルピーヌA110の感想 オーバルスクール編 3/4

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半径22m直線130mのYRSオーバルFSWロングを走るリネージとピュア
下のコーナーは路面が進行方向に傾斜しているので
ターンイン後にアンダーステアが顔を出しやすい
A110のリニアリティ抜群のブレーキを引きずりフロントのロールを制御
同時にリアタイヤのスリップアングルを増やして
ヨーモーメントの中心をホイールベース間に持ってくる
理論的な操作に正確に応えてくれるA110は優等生


昨年YRSオーバルスクール+アルピーヌA110体験試乗に参加された方の感想文の第3弾です。

※ 名前の後は、過去にYRSオーバルスクール参加の有無/所有車名/改造の有無/数字は改造度を示します。4からショック変更、5以上がスプリング変更で7以上が車高調装着です。

12Hさん(初/ポルシェ986ボクスター/無/0)
986ボクスターとの比較
ボクスターとの違いは真っ先に軽やかさから感じました。出だしはもちろん、コーナーで最もステアリングを切り込んだときも、体に感じる慣性力を小さく感じました。(その時の速度やシートへの着座姿勢もあるでしょうが)
最初リネージに乗り、次にピュアに乗って多少慣れたのもあったかもしれませんが、ピュアの方が車体の姿勢変化をはっきり感じられ、減速と加速操作をラフに行ってしまったときの反応がよくわかりました。
ボクスターより明らかに良く足が動き姿勢が変わる感じですが、外に振られるというよりは、それによってしっかり路面に食らいついている感じを受け、ライントレース性が 高いというのか、オンザレール感が強い印象を受けました。

13aUさん(有/マツダロードスターNB8C/有/4)
自分はマツダロードスター NB に乗ってスクールに参加していますが、 試乗後ロードスターより軽いのではないかと思うくらい軽やかにコーナーをクリアできたことに驚かされました。2台とも車体の軽さと足の接地感が自分にでもわかるくらいハイレベルで、コーナリング中の姿勢が安定していることに一番感動しました。トムさんが足が柔らかくロールしてタイヤを接地させていると説明されていましたが、十分速度を落としてコーナンに進入さえすれば、ロール、ピッチングの動きが自然で分かりやすく、コーナーの中でも自由自在にラインを変えられるような不思議な体験でした。また現在の高性能車としてはそれほどハイパワーではありませんが軽さが効いているのか十分でした。本当にA110はコーナーが楽しくなる車です。1回目の試乗を終えてトムさんが言われたように、こんな車は今後現れないと言う言葉に頷けました。

14aTさん(初/メガーヌ3RS/有/9)
アルピーヌ試乗の感想
グレーのリネージ は、ひとつ上のタイヤのグレードで走っているような接地の確かさを感じた。ステアリングの10分(50分)から20分くらいの位置まで気持ちよく切り込めてノーズが入っていく。対してブルーのピュアは足の動き(ロール)がよくわかり前後左右の動きにステアリングとアクセル操作を合わせやすい。
2台に共通して言えるのは、運転中にどこにも重量物を感じない軽快さが、コーナー中盤から 仕上げに向けて、山の斜面を切り上がるような感覚で駆け抜けられる。

15aUさん(有/ルーテシア2RS/有/1)
ルーテシア2 R S との比較
・初めに気がついたのがノーズの軽さ。ステアリングがクイックに感じました。
・その次に気づいたのがアクセルレスポンスが良いこと。イーブンスロットル時に意思通りに反応してくれるのでコントロールしやすかった。またイーブンスロットル時の姿勢も安定していて安心感があった。
・加速時のトルク感は当然大きく異なるのですが、加速の時にも車体の軽さが実感できました。
・ただし最近の車に不慣れなため、電気仕掛けのスイッチ 類や DCTの扱いには少し戸惑ってしまいました。 MT のアルピーヌにも乗ってみたい。

16aYさん(有/ルノー・メガーヌRS/有/3)
アルピーヌに乗った単純な感想は、速い、軽い、曲がる。
午前中、自車を持っていた感覚のままでは、速度が出過ぎており、結果的に突っ込みすぎてしまう。2回目の試乗では、気持ちに余裕もあり車の姿勢を意識して運転できたように思う。自車(メガーヌ4 RS) と比較すると、同じエンジンとは思えない軽い吹け上がりに驚く。シフトスピードも桁違いに速い。
自車との動きの比較については、とにかく操作に対する車の反応が早い。アクセルのオンオフ、ステアリング操作、ブレーキ。
運転手が不器用なので、簡単には思うようには動かせなさそうだが、スポーツ走行には非常に適した車両であると感じる。
実は過去にトヨタ MR 2( SW 20)を所有し、スポーツ走行を楽しんでいたが、同じミッドシップレイアウトながら全く動きの異なる車であることを感じた。
メガーヌ購入の際、アルピーヌの購入も検討していた。最終的には、使い勝手の面で、我が家には適さないと判断して見送った経緯がある。もし2台保有できる環境になったら是非所有したいと思う1台です


< 続 >



第447回 アルピーヌA110の感想 オーバルスクール編 2/4

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アルピーヌA110試乗の前に愛車でYRSオーバルスクールで肩慣らし
今回は参加19名中ユイレーシングスクールが初めての方が6名
座学で得た知識を実践に
A110の良さが浮き彫りに


遅くなりましたが、昨年YRSオーバルスクール+アルピーヌA110体験試乗に参加された方の感想文の第2弾です。

※ 名前の後は、過去にYRSオーバルスクール参加の有無、所有車名、改造の有無、数字は改造度を示します。4からショック変更、5以上がスプリング変更で7以上が車高調装着です。

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Sさん (有/プログレ/有/1)
A110に乗ってみて感じたのは反応の良さと加速の良さでした。ピュアはシールドのホールド性も良く、横Gがかかっても安心して操作することができました。ピュアでは右回り、リネージでは左回りの走行で、リネージの方が乗りやすかったように思いました。
A110のサスは柔らかくできていると説明があり、コーナリングすると確かにロールすると感じました。自分の車プログレで、手応えがあまりなく、サスも柔らかいファミリーカーですが、A110は柔らかいが手応えがあり、意味合いが違うものでした。A110の加速はバイクの大型並で目線も低いためストレートが一瞬で終わる感じでした。
正直なところアンダーオーバーが分からないのでコーナリングは安定してて恐怖感がなかった程度しか書けませんが、今日来なかったら試乗する機会は一生なかったと思うので、体験できてお得でした。ありがとうございました。

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Tさん (有/ポルシェ 997/無/0)
自分の車は997のカレラ Sですが、これがスノートレーニング用のシューズとすると、A110は ウルトラ軽量のランニングシューズという感じでした。
997はパワーがあり直線は速いものの、カーブは重量が大きいこともあり厚い靴下にスノートレーニングシューズという感じで挙動がつかみにくかったが、A110は素足にランニングシューズみたいに動きがわかりやすいし、軽量であるがゆえの安心感(コントロールのしやすさ)があった。
また音やエンジンのレスポンスもの鋭さの点でも圧倒的にA110の方が優れていた。
軽いということがこれほど運転にインパクトがあるとは思わなかった。やはり車の挙動、車の運転は物理の法則に支配されているのだなと改めて身に染みた。

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Kさん (有/ポルシェ ケイマン/無/0)
軽さを感じられる。車重もステアリングも。パワーは十分だと思います。 室内音が静かなのにびっくりしました。圧迫感が少ない気がしました。

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Fさん (初/ポルシェ ケイマンS/無/0)
A110と718ケイマンを乗り塗る比べて
エンジン質量の差(A110の方が軽い)が、エンジン重心位置の高さのデメリット打ち消している印象。
サスペンション形式からか前後の重量配分からか初期の回頭性は高く、入力に対して素直である。今回のコースでのコーナー後半でアンダーステア傾向であったのは、自分のドライビングの悪さから来るものと思う。
そのアンダーステアからは、思いのほか自由度が少なくかつニュートラルに戻るまで時間がかかる気がした。(もう少しケイマンはリニアに反応するような感じがする)
クローズドコースよりも峠、山道を楽しく走るために所有してみたいと思った。
ミッドシップレイアウトの生かす特性にはA110の味付けが良いのかケイマンが味付けが良いのか、もっと姿勢変化の大きい状況で乗ってみたい。(軽さが利点となるのかなぁ)
そもそも MRというだけでケイマンと比べてはいけないのかも。貴重な試乗体験ありがとうございました。

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Nさん (初/ポルシェ911(996)/無/0)
996と比べてですがまず軽さに驚きます。全体的に軽い感じ、996は RR ですがアルピーヌの方が前側も軽く感じます。ハンドルを切った時にすっと入る感じで、その後ミッドシップですがお尻も外側に出ず、キュッとついてくる。接地感はあるか、フワッと浮いてるような軽快感です。
サスはしなやかでショックは感じません。ロールも強いはずと思いますが、それを感じさせず吸収してくれていたような気がします。パワーもトルクもかなりありますが、味付けがマイルドなのか物足りなく感じました。DCTが優秀すぎるのでしょうが、個人的にはガツンと来るほうが好みなので物足りませんでした。


< 続 >



第444回 ユイレーシングスクールは20歳になりました

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1999年12月に日本での活動を開始したユイレーシングスクールが満20歳になりました。

今年はアルピーヌドライビングレッスンを含めて38回のスクール/スクールレースを開校。延べ541名の方に座学を聴いていただきました。参加された方々、スクールを支えてくれたスタッフ、ユイレーシングスクールの活動を応援してくれているルノー・ジャポンに心から感謝です。

2020年は1月25日(土)に富士スピードウエイで開催するYRSオーバルレース、26日(日)のYRSオーバルスクールで21年目の活動が始まります。
クルマを理にかなった方法で思い通りに動かすコツをお話しします。みなさん遊びにおいで下さい。

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第431回 ルノーとの出会いとAさん

先日Aさんからメールが届いた。
「ユイレーシングスクール様 お世話になっております。メール配信登録をしていたAです。車を手放したので今後の参加は見込めません。メール配信及び案内は不要でございます。ありがとうございました。」

Aさんはルノーに乗っていたしボクと同じような歳だと記憶していたので、思わずメールを送ってしまった。

「ユイレーシングスクールのヨシダです。連絡ありがとうございます。送付リストからお名前を削除します。さしでがましいのは承知していますが、クルマを手放したというのは免許証を返納されたのでしょうか。差し支えなければ教えて下さい。」

Aさんが返事をくれた。

「ユイレーシングスクール ヨシダ様 免許は返納していません。先日 高齢者講習を初めて受講し更新しました。おかげ様で5年のゴールドをいただきました。今までルーテシアRSを所有していましたが諸般の事情によりカングーに乗り換えをしました。カングーではユイレーシングの講習会に参加するのは難しいと思います。ユイレーシングの講習会は大変参考になりました。ありがとうございました。ユイレーシングの益々のご活躍を祈念いたします。」

実は、AさんこそボクがルーテシアⅢRSを購入するきっかけを作ってくれた方なので、あつかましくも確認のために再度メールを送った。

「ヨシダです。返信ありがとうございます。ひとつお聞きしたいのですが、Aさんは一時期トゥインゴRSにお乗りではありませんでしたか。その前はシルバーのルーテシアRSにお乗りで、2010年のエンジンドライビングレッスンを受けられたと思うのですが、いかがですか。たしかAさんのルーテシアRSを見てボクもルーテシアRSを購入したと記憶しています。お手間をとらせますがお答えいただけますか。」

Aさんからの返事にはルノー車の香りがプンプン。

「Aです。その通りです。シルバーのルーテシアRSから白いトゥインゴRSに乗り換えたAです。トゥインゴRSから4ドアが必要になりルーテシアRSシャシースポールに変更しましたがこのルーテシアRSでは一度もレッスンに参加できませんでした。初めての2ペダルで乗り方がよく解らずサーキットに行く自信がありませんでした。車に乗る機会も徐々に減り車庫で眠る時間が長くなったので家族の要望を聞いてカングーになった次第です。今我が家ではEDCカングーとRRトゥインゴゼン(NAでMT)の2台を使用してますがどちらもサーキットを走るのは無理な感じです。MTがやっぱり好きです。」

ルノー・ジャポンからトゥインゴRSを借りていた時期のエンジンドライビングレッスンでAさんに印象を聞かれ、『過不足なくていいクルマです』と答えたら、その年のエンジンドライビングレッスンにはトゥインゴRSで来てくれたAさん。その後ルーテシアⅣRSも買われたようだから、根っからのルノー好き。

AさんがエンジンドライビングレッスンにルーテシアⅢRSに来なかったら終の相棒にめぐり合うこともなかったし、こうしてルノーのブログを書くこともなかっただろうし、Aさんを忘れることはできない。
だから、Aさんに再会するために、Aさんは無理だと言うけれど、カングーかRRトゥインゴで来年YRSオーバルスクールに来てくれるようにお願いした。もちろん無料招待です。Aさん、また遊びに来て下さい。

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トゥインゴRSでエンジンドライビングレッスンに参加された時のAさんと


ホント。もう歳だからクルマなんてモノを運べて動けばいい、な~んて好きなクルマを持ちたいという気持ちはさらさらなかったのだけど、AさんのルーテシアⅢRSを見た瞬間にゾクッとしたのを今でも覚えている。フロントフェンダーのルーバーが本物なのに驚き、NAでリッター当たり100馬力と聞いて大いに感動、広いトレッドと張り出したオーバーフェンダーの色っぽさ。大きくなくて重くなくて十分な速さがありそうなこのクルマを手に入れたいと思ったあの日。
あれから9年。先日もガレージから引っ張り出したけど、色あせていないのはもちろん、路面からの情報にあふれ、7500rpmまで回した時の快感。ルーテシアⅢRSとの出会いは人生の幅を広げてくれた。

ボクが『いいよ、いい!』というものだからスタッフのKもYもルーテシアⅢRSを手に入れたし、FRに乗っていた卒業生のFさんもルーテシアⅢRSに。ルーテシアⅢRSに乗っているKさんやTさんやSさんやKさんやSさんがユイレーシングスクールを受講してくれた。ボクもみんなもルーテシアⅢRSの走りに満足。優れた工業製品を送り出してくれたルノー・スポールに感謝。

我が終の相棒はブログの104回169回173回270回288回305回に登場しています。まだあると思うのだけど。