トム ヨシダブログ


第555回 高安診の診断結果の3

送られてきた診断結果の最後は診断映像。7分30秒ほどのDVDには前回触れた安全運転診断書で指摘された5項目について映像が収録されていた。

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一旦停止の標識のある交差点で完全に止まらなかったとの指摘
同じシーンが2度出て来て2回目は解説付き(音声はなし)
しかも一旦停止の標識を赤枠で囲むという念のいれよう
 
止まらなかったとなってるけど停止しなかったのではなく
停止している時間が短かったと言ってほしかった
車速は瞬間的にだけどゼロになっているのだから

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湖西道路が2車線が1車線になる坂本付近で後続車もいなかったから
時間をかけて車線を変更したらもっとすみやかに車線変更をとの指摘
車線の区分線(赤線で強調された)をまたいで走るのはやまめしょうとの指摘
 
走行車線を走っていて
車線の左側の白線と等間隔で走っていただけなのだけど
走行車線が追い越し車線に収束する距離がかなり長く結果的にそうなったんだけど

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湖西道路に合流して車線変更をした時に
ミラーだけでなく目視確認を行いましょうとの指摘
 
目視確認が必要な場合はもちろんそうするけど
目線の持って行き方やミラーを確認するタイミングによっては
正面を見ていても周囲の状況を把握することはできる
できるだけ進む方向の景色の中に入っていきながら同時に周囲の気配を確認したい

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このDVDはいいかも
安全運転診断書の文言で指摘されて『そうだったかなぁ』だったのが
映像を見せつけられると『そうでした』になる
手がかかっていて創るほうは大変だろうけどよりいっそう自分の運転を俯瞰できる
安全に配慮した運転は人それぞれだろうけど
やはりある程度の緊張感を持って運転に集中することが安全につながると思う
それにしても
けっこうせっかちな運転をする自分がいて嫌悪感を感じた(‼)のが最大の収穫かな



第554回 高安診の診断結果の2

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送られてきた診断結果のふたつ目は安全運転診断書
 
前回の自己診断はあくまでも自主申告に対する評価だったけど
安全運転診断書はドライブレコーダーに記録されたクルマの動きを検証しての判断になる
記録された運転は高安診の基準からすると望ましくない動きが散見されたようで
結果的にずいぶんと辛口の評価をされてしまったけどそれはそれで意味があった
 
自分では安全に十二分に配慮して運転しているつもりだけれど
自分の安全意識が果たしてどういったものなのか知りたかったこともある
 
クルマの運転はそれ自体が危険をはらんでいるわけだけど
長年の癖もあるだろうし性格も影響するだろう
人によって安全に対する認識も違えば安全だとする操作の仕方も異なる
 
ここはじっくりと 『少しせっかち』 と行間に読めそうな診断書を読み込んでみようと思う

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第553回 高安診の診断結果の1

まずは自己診断OD式安全性テストの結果から。

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40問の設問にYESかNOで答えたのだけど
結局それが8つの項目に分類されていて項目ごとの点数に反映されていた
項目は情緒不安定性 衝迫性/暴発性 自己中心性 神経質/過敏性 虚飾性
決断力 判断力 安全態度の8つ
 
正解とされる答えを選ぶと1点
それにウエイトと呼ばれる係数をかけたものが換算点でその合計が総合得点
 
5点満点だった項目がふたつあったけれど
2点しかとれなかった項目があって換算された総合得点は72点でBランク

2点だった項目は自己中心性。2~0点が低評価とある。項目別評価には「自己中心性の評価が低い人は、周囲の交通状況を考えず、自分勝手な考え方や運転行動をとる傾向があります。身勝手な行動や考えが他者に迷惑をかけ、それが引き金になって大事故を起こしてしまうことがあります」との指摘あり。

で、続いて低評価者向けには以下のようなアドバイスが載っていた。
・周囲の車や歩行者、二輪車への配慮を忘れないようにしましょう
・道路は自分だけのものではないということを肝に命じさせましょう
・交通社会の一員であることを認識し、周囲に迷惑をかけない運転を心がけましょう
でも、これって自己中心性の高い人だけに向けられるアドバイスではないよね。8項目の冒頭に優先して記載したほうがいいと思うけど。

交通の流れを乱さない範囲で周囲のペースに惑わされず自分のペースを維持して走ることが自分にも周囲にも安全だと思うから、その意味では自己中心的な運転だということになるかも知れないけれど。今までに他人にブレーキを踏ませるような運転をしたことはないし、他人の犠牲の上で自分が有利になったこともないしなろうとも思わないし、旧来の常識と言われてきたことを自分の都合や気分で曲げることなど考えたことはないし、行き当たりばったりの運転はしないし、できるだけ同じ作法で運転することを心がけている。
大局的に交通の安全かつ円滑な流れを常に意識して、 こと運転に関しては自分本位の思考と行動を慎むのがヨシダ流。



第552回 結果は ⁇ またしても ‼

第547回で紹介した 高齢者安全運転診断サービス 。90分走ってドライブレコーダーに記録して、なんか棘のある問診票に記入して送り返した。

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運転適性検査という問診票
自己診断OD式安全性テストと呼ぶらしい
ついつい良い子ぶりたくなるような質問が40
「あまり深く考えると
判断できなくなる場合がありますので素直な気持ちでお答え下さい」とある
素直な気持ちってなんだ
 
自分を俯瞰するためだと言い聞かせてありのままに

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説明書に従ってフロントウインドウ右上に取り付けて
後ろ向きのカメラが気になって気取ってしまったり(笑)

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高速道路だと流れがいち方向だし単調だから少なめにして
様々な場面に出会うだろう市街地を中心に数日かけて2時間弱運転
90分走行して下さいとあったけど
90分以上はオーバーライトされるそうだから十分

 

2週間もしないうちに診断書1通、診断映像1枚、運転適性検査結果1部が届いた(なぜか CAUTION録画中 のマグネットが入っていた)。

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果たして結果は ⁇   続きは続編で



第551回 異業種交流、になるのかな

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ある日
ユイレーシングスクールの教科書 を紹介したいと電話があった
 
聞けばラジコンに関するブログを書かれている方で
操り方に共通するものがあるからブログで紹介したいとのこと
メールでやり取りしてブログを見せてもらって納得
もちろん快諾
 
テールエンダーさんのブログ はこちらです

言い方は古いかも知れないけれど、同じ『四ツ輪』を動かす仲間。参考になればこの上なく幸い。



第547回 またまた適正検査

”地域高齢者の運転事故ゼロ”を目指して
「本気の運転診断」してみませんか

のキャッチが目に止まり、高齢者安全運転診断サービスに申込んでみた。運転に関しては高齢者だという自覚は 全く ないけれども。

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メールで申し込むと
折り返しに受講料振り込みの案内が来るから
税込み33,000円を払うと
宅配便で写真の一式が送られてくる
前後を撮影できるドライブレコーダーと二股のシガーソケットアダプター
取り付け用の小物

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なんと問診票が入っていた
自分で自分の運転を診断するためのものらしい
ちらっと見たら挑戦的な質問が
実はまだ答えてないけど

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同梱されていたドライブレコーダー取り付けマニュアルで取り付けは難しくない
 
機器が貸与されるのは2週間まで
その間に90分以上走行したドライブレコーダー一式を返却すると
後日診断の結果が送られてくるという寸法
 
今週のスクールが終わったら送り返して診断を待つ

 

果たして結果やいかに !!!



第546回 Yさんとのやりとり

ユイレーシングスクール22年目の始動を前に虚心坦懐。

過去にYRSオーバルスクールに参加してくれたYさんとのやりとりを載せるのを承諾してもらって。   Yさんはクルマの運転を全開で楽しみ中。

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赤い矢印に注目です

 

ありがたいことに、ユイレーシングスクールは参加してくれた方々とともに成長しています。今までも、そしてこれからも。



第542回 縦Gと横G

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メガーヌRSトロフィーの性能を目いっぱい引き出しているかと言うと
まだまだそうではないし
もっといけると思ってはいるけれど
 
改めて8月にビデオ撮影のために
YRSオーバルFSWロンガーを左回りで4周走った時のデータから

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パフォーマンスボックスで拾ったデータで青線が速度(左目盛)で緑線が横G(右目盛)
1G以上の横Gを発生していた時間の最も長かったのが4.1秒
途中1.462Gのスパイクがあったが4コントロールによるものなのだろうか
波形に落ち着きがないのはヨー変化が連続しているからだと考えられる

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同じく青線が速度(左目盛)で赤線がプラスマイナスの加速G(右目盛)
下り勾配の下のコーナーで前荷重でターンインをしたくないから
ある周はコンマ1秒以下の速さでマイナス0.66Gのブレーキングの後リリース
薄いトレイルブレーキングだから舵角が増えても減速Gは減少傾向にある

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昔の人間としてはクルマをこじることにどうしても抵抗がある
4コントロールの機能は確認済みだし
スロットルを開けすぎた時の挙動を確かめたい気持ちは十分にあるのだけど
タイヤのショルダーから生えている糸を削りたくないという意識があるのだろうね
身体が自然に動いてスロットルを思い切って開けるのを躊躇してしまう自分がいる
 
もっとも4秒も1G以上の横Gが続くのは4コントロールのたまものなのは間違いなく
次の機会にはもう少し踏み込んでみようと思うのだが果たして



第540回 思いもよらず

開店前に着いたので、スーパーマーケットの立体駐車場に入ってくるクルマを定点観測したという話を第302回のアンダーステアに書いた。

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先日ガソリンを入れに行ったついでに初めてメガーヌでこの近辺ではそこにしか売っていない〇〇〇の麺つゆを買いにかのスーパーマーケットに行った。

坂を上って左折しもう一度左折しながら場内に入る。   『 ンッ! 』  地元での足に使っているフィットRSで来た時はベタベタにスピードを落とさない限り、手前からステアリングをチビチビ回しても摩擦係数の高い駐車場の路面では、かすかなスキール音をも回避することはできなかったのに 無音

人間の記憶と認識はあいまいなものだ。てっきりスキール音が耳に入ると思っていたのに肩透かし。一瞬おいて、メガーヌRSに乗っていることを悟り、メガーヌRSには4コントロールがついていることを認識した。  歳か ?

 


第539回 腰で曲がる

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YRSオーバルスクールFSWロンガーでIさんのポルシェ911に同乗
 
Iさんのポルシェはタイプ991Ⅱの7速マニュアル
1,440キロの車重の60%が後輪荷重
タイヤはフロントが245/35ZR20でリアが305/30ZR20
ホイールはフロントが8.5Jでリアが11.5J
最高出力は420hp

 

RRだからリアが重い上にリアのオーバーハングマスが大きくて、リアの荷重を吸収するのと大パワーを受け止めるためにリアタイヤがフロントタイヤに比べてかなり幅広で、成り立ちとしてはインバランスなクルマでも4本のタイヤの限界を使って速いコーナリングをすることは理論的に可能だし、できない話ではない。それは、タイヤの幅に関わらずコーナリング中常に前後のタイヤのスリップアングルが均等になるような操作を行うことで実現できる。

クルマがアンダーステア気味かあるいはアンダーステアでコーナリングしている時、前輪のスリップアングルは後輪のそれより大きい。つまり前輪は限界付近か限界を越しているのに対し、相対的に言って後輪にはまだ余力がある状態なので4本のタイヤの限界を使ってコーナリングしていることにはならない。オーバーステア気味、あるいはオーバーステアでコーナリングしている場合はその逆。4本全ての美味しいところを使っているわけではないから、遅い。

アンダーステアを出すとフロントが逃げるのを感じるはずだし、オーバーステアではクルマが失速しているのを感じるだろう。どちらもクルマが予定された軌跡に乗って前に進んでいるわけではないのだから、結果的にそのコーナリングは遅いことになる。

ブレーキ、ステアリング、スロットルをトランジッションを意識して操作すれば、前後輪のスリップアングルを均等に持って行くことはできる。もちろんコーナリングをしているクルマの動きは複雑だから、瞬間瞬間の話ではなく、コーナリングのアプローチ、コーナリング、脱出の各パートにおいて、という話だ。

Iさんのポルシェに積まれていたロガーによると、YRSオーバルスクールFSWロンガーの下のコーナーで1.35Gの横向き加速度を記録している。太いリアタイヤのおかげか。それだけのコーナリングフォースを4本のタイヤが発揮したということは、クルマが受けていた遠心力がそれだけ大きかったということであり、それだけの遠心力を発生するほどコーナリング速度が速かったという証明に他ならない。クルマもタイヤも運転手もいい仕事をした、ことになる。

コーナリング初期にアンダーステアを出さないようにするのは簡単ではないけど、前後輪のスリップアングルの大きさに差が出ないように意識して運転していると、ターンイン後のアプローチで、肩ではなく腰で遠心力を感じ始めることができる。4WSでない限り後輪のスリップアングルの源は遠心力だけなのである程度の速度が必要だけど、その時には前後輪のスリップアングルが均等に近づいていると言ってもいいだろう。ヨーモーメントの中心もホイールベースの間に収まっているはずだから、4本のタイヤが同じように働いてくれる状況を作れたことにもなるからクルマは安定して旋回運動を続けることができる。

速度が低い場合は   遠心力やヨーモーメントの影響を受けることは少ないけれど、クルマが動いている間は全てのタイヤにスリップアングルが生じているのだから、前後輪のスリップアングルを意識した操作はバランスを崩さない運転につながるからスリップアングルを意識して損はない。

 

動画はIさんが提供してくれました。静止画は動画からキャプチャーしたものです。