第347回 4コントロール
なんのことはない。カメラ機材の取り付けに動き回っていた時のほうが後輪の動きがよく撮れていた。
なんのことはない。カメラ機材の取り付けに動き回っていた時のほうが後輪の動きがよく撮れていた。
YRSトライオーバルスクールFSWの合間にメガーヌRSを走らせてみた。今回は動画の撮影ではなくデータの収集が目的。スクールの進行が優先なので、スポーツモードのパドルシフトでタイヤのウォームアップを入れて6周だけ。
YRSトライオーバルFSWのレイアウトはこんな感じ。フルブレーキングから2速に落として回る低速コーナー、3速全開でアンダーステアを出さないように回る高速コーナー、トレイルブレーキングをしっかり使わないとクルマの向きが変わらない奥の深いコーナーと3種類のコーナーを楽しむ。
以下のグラフはパフォーマンスボックスというデータロガーに収集したデータを専用の解析ソフトに読み込んだもの。左のグラフは、左の目盛りが速度で右の目盛りは横G、あるいは加減速G。右の図は数値を拾ったコース上の位置を示す。それぞれのピーク時を矢印で示した。
ある周に記録した最高速は121.17Km/h
回転が上がる前に大きな加速度を感じるのはメガーヌRSならでは
小さな緑の●はスタート地点
この周は24秒60で回ってきている
赤い線が速度の変化を表す
ある周の最終コーナーを回っている時に発生した1.001Gが最大の横G
オーバースピードからトレイルブレーキングを使っているのに
リアが出る気配がないのは4コントロールが逆位相のせいか
青い線が横向き加速度の変化を表す
低速コーナーを2速で立ち上がりながら記録したプラス0.470Gの加速
舵角ゼロの時にどのぐらいの加速Gを記録するかはまたの機会に
赤い線が速度の変化を表し
青い線が加速Gの変化を表す
下りの低速コーナーのブレーキングでマイナス1.002Gの加速度で減速
到達速度が低く踏力をかけている時間はごく短いけどたぶん40Kgぐらいで踏んでいる
それでも制動力に余裕を感じる
赤い線が速度の変化を表し
青い線が減速Gの変化を表す
スクールの進行を優先する中で試しただけだからメガーヌRSの実力はこんなものではないけれど、それでも十分に速いし、それでいて安定しているので速く走っている感じが薄く、エキゾーストノートも快感だった。メガーヌRSのスロットルペダルを床まで踏み込むのも気持ちがいい。
何よりもグルグル回るだけだから、よけいにロードホールディングのすばらしさを仕組みを知らなくても十分に味わえる。メガーヌRSを買われた方はぜひユイレーシングスクールに遊びに来て下さい。公道では味わえない性能の高さを体感できます。ご自身の手で1Gの横向き加速度と1Gのマイナス加速度を発生させてみませんか。
4コントロールの動きを確かめたくて再度挑戦。だけれども、YRSオーバルスクールで使う直線130mのYRSオーバルでは速度域が低いのか、アウトインアウトで走ると小回りにはならないからなのか、明確な逆位相を確かめることはできなかった。むしろ、カメラを調整するために動き回っていた時のほうが動いていた。
動画はニュートラルモードで走行したものです。スポーツ、レースモードの走行動画は改めて編集したいと思います。
※ IE(Internet Explorer)ではビデオを視聴するのが困難なようです。Chromeやsafari、Firefoxなどのブラウザをご利用下さい
ルノープレス1月号に新型メガーヌRSドライビングアカデミーのレポートが載っている
もう目を通された方も多いと思うけど、改めて。次のWeb媒体にもレポートが載っています。ご覧下さい。
・ オートカー
・ カーグラフィック
・ カートップ
・ ゲンロク
・ ルボラン
またやりたいね。
ユイレーシングスクールのカリキュラムでは駐車場に並べたパイロンで作ったコースを使うことが多い。サーキットより近くでクルマの動きを観察できるので参加者がどんな操作をしているか把握しやすいからだ。反復練習がたくさんできるから練習にはうってつけなのも理由だ。
いくつかあるパイロンコースのひとつにYRSトライオーバルというのがある。トライオーバルというのは、ストックカーのデイトナ500が開催されるデイトナインターナショナルレースウエイに代表されるおむすび形のコーナーが3つあるオーバルコースのこと。
アメリカのそれは左右対称に作られているけど、YRSトライオーバルは練習のためにデザインしたので3種類のコーナーを設定した。2速に落とすコーナーが2つと3速全開のコーナーがひとつ。
どんなコースなのか、動画が用意してあるので興味のある方はご覧下さい。
・YRSトライオーバル(車載動画:屋根にカメラを固定)
・YRSトライオーバル(車載動画:左サイドにカメラを固定)
で、実は12月に開催したYRSオーバルレースがYRSトライオーバルを使ったので、新型メガーヌRSの4コントロールの動きを可視化してやろうと意気込んでレースの合間にビデオカメラを積んで走ったのはいいのだけど、なんと、なんと、室内に固定したWi-Fiで操作するカメラがこともあろうに走り出したとたんに停止してしまっていた。
左後輪の後ろに取り付けたカメラのほうはしっかり録画していたので、がっかりしながらもなんとか編集したというおそまつ。ステアリング操作と後輪の動きがどう関連しているかを絶対に見てみたいので、また来年、機会があればやりますとも。
というわけで、コーナリング中のクルマのサスペンションは動きっぱなし。タイヤは上下動するしトー変化もする。だから、タイヤのショルダーとフェンダーの距離が変化するのが4コントロールによるものだと断定はできないけど、まぁ、YRSトライオーバルを走っている時、メガーヌRSの左リアタイヤはこんな動きをしていますよ、ということで。
動画から直線とコーナーでキャプチャーしてみたけど
静止画ではわかりにくい
どうすればいいかどなたかアイディアをお願いします
YRSトライオーバルを走るメガーヌRS (2周目にスローモーションを挿入)
ユイレーシングスクールのカリキュラムのひとつ、YRSオーバルスクールを舞台にルノー・ジャポンが新型メガーヌRSドライビングアカデミーを開催した。
座学ではいつものビークルダイナミックスをひと通り解説した後、新型メガーヌRSに搭載された4コントロールやハイドロリック・コンプレッション・コントロールがなぜ有効なのかを操り手の視点から説明した。
実技ではいつもの小さいオーバルでのイーブンスロットルとトレイルブレーキングの練習をした後、大きいオーバルの直線部分に20m間隔で立てたパイロンでスラロームを体験。次いで100km超からのターンインができる大きなオーバルをインベタとアウトインアウトで走る練習。参加した新型メガーヌRSのオーナーとメディアのみなさんは、これでもかっていうぐらい元気に走り回っていました。
新型メガーヌRSを購入された方は、4コントロールと4HCCとダブルアクシスストラットと40Kgmのトルクで押し出される強烈な加速を味わいに、ぜひYRSオーバルスクールにおいで下さい。座学ではその効果の理由を理論的に説明します。実技ではその効果を実際に体験してもらうことができます。
新型メガーヌRSドライビングアカデミーの模様は近日中にウェブメディアでご覧になれると思います。
2010年からユイレーシングスクールの活動を応援してくれているルノー・ジャポンが
新しい相棒を送ってくれた
今までに
トゥィンゴGT
トゥィンゴRS
ルーテシアRSシャシースポール
ルーテシアRSシャシーカップ
楽しいクルマばかりだった
今回は、 メガーヌⅣRS 。嬉しい限り。感謝、感謝です。
今週末はこのクルマで新型メガーヌユーザーを対象としたドライビングアカデミーを開催します。
来年1月19日(土)の2019年第1回YRSオーバルスクールではこのクルマに試乗する機会を作ろうと画策中です。
まだスロットルを全開にしたことはないから、どんな走りをするか今週末が大いに楽しみ。