四国、阿讃サーキットのルノークラブ走行会に滋賀県からおよそサーキットには似合わない9速ATのステーションワゴンでやってきたWさんを助手席に乗せて、メガーヌRSで1周1,004mのサーキットを走ってみた。
走り終えてWさんがメガーヌ3RSで走っていたころの仲間に、「リアが出ているのは感じるのだけど、それがトムさんの腕のせいなのか、それともメガーヌのせいなのか判断がねぇ・・・」と言っているのを聞いてしまった。
Wさん。もちろん。その両方です。
376回を読まれた方からアドバイスをいただいた。磁石式の高齢者運転標識がつかないのでアルミニウム製だとばかり思っていたメガーヌRSのテールゲートは樹脂製だそうです。
樹脂製だと教えてもらって驚いた。樹脂というと硬くはないイメージがする。テールゲートを開けると大きな開口部が現れるわけで、ボディの剛性を考えるとそこにふたをするテールゲートもガッチリしたものでなければならないといつの間にか思っていた。それが樹脂でできるのだから、今さらながらに自動車技術の進歩には驚く。もっともアルミニュウムも硬いとは言えないけれど。
樹脂だからあの造形ができるのだなと改めて納得して、それにしても樹脂で剛性の高いテールゲートが作れる技術はすごい、と感心し、あるいはあの開口部の大きさでテールゲートに頼らなくても剛性を確保できているボディはすごい、と感心した。その両方なのかもしれないけど。
追記のついで、と言ったらなんだけど、あの道交法を読み返してみると、運転に影響を及ぼすおそれがあるとき は高齢者運転標識をつける努力をしなさいよ、と書いてある。
ということは、おそれがなければはなっからつけなくていいことになるし、つけている人はおそれを感じているのかな、ということになる。あげ足を取るつもりはないけれど、いったい何を目指すための法律なんだろうかね。
はっきりしているのは、高齢者運転標識をつけていても運転が上手い人がいるということ。
70ウン歳のOさんのランサーと70ウン歳のKさんの86
昨年3月のYRSツーデースクールの写真だけど
若い人がついていけないこともしばしば
こういう人は街中でもきちんと運転しているはず
その後もお2人とも元気に遊びにきてくれています
先輩達を見習います
夏のカンカン照りでエアコンを入れている時は別にして、クルマを運転する時は街中でも高速道路でもサーキット(車載動画を撮っている時は別だが)でも窓を開けている。そのほうが外の気配が感じられるのと換気の助けになるからだ。
だから買い物クルマのフィットにはドアバイザーをつけて雨の日にもかなり窓を開けられるようにしている。フィットのドアバイザーは縦に長いので4センチは窓を開けても雨は浸入しない。雨の日にエアコンを使わなくても窓があいていればデフロスターでこと足りるから便利至極。
不覚にもルーテシアRSがどういう状態であったか写真を撮っていないのと記憶があいまいなのだが、ドアバイザーがくても確か雨の日でもなんとかして換気を心がけていたと思う。
で、メガーヌRSを借りてすぐのことだったと思うけど、ある強い雨の日にメガーヌRSで恐る恐る窓を少し開けてみた。室内から外が見えるほどに開けてしまえば、ドアバイザーがないのだからもちろん容赦なく雨が入ってくる。 けれど、不思議なことにスイッチを微妙に操作すると確かに窓ガラスは下がっているのだけど雨が入ってこないポジションがあることに気がついた。 「いやぁ、これはいいね」 と、換気効率を良くするため雨の日でも躊躇なく助手席の窓と運転席の後ろの窓を少し下げることにしていた。さも当然のように。それが当たり前になっていた。
が、先日。便利だけどなんでドアバイザーがなくても雨が入ってこないんだ! と今さらながらに疑問が湧いてきた。
で、しげしげと見てみると、なんと、ボディ側に取り付けられたウェザーストリップ(フラッシュサーフェイスだから窓/ドア側にはつかない)が2段階になっている。
ははぁ~ん、2段目をクリアするところまで開けなければ雨が入ってこない仕組みのようだ。試しに2段目のに接したところで窓を止めるて走ってみるとと、室内から外は見えないが風の流れは感じる。少しコツがいるが何度かスイッチを操作して2段目から外れない最も低い位置にしてみたら、けっこうすごい風切音がして風が流れる。それ以来、運転席の後ろの窓を多めに開けて排出効果を高め雨の日でも快適な運転をしている。
ということで、自分ではこれはメガーヌRSの新発見だと思っているのだが、ひっとすると周知の事実? だったらどうしよう。
いずれにしろ、もし通気のことまで考えて創りこまれているのだとしたら、ルノー・スポールに改めて脱帽しなければならない。
クリーンなサイドビュー
フラッシュサーフェイスだから風切音はない
でも想像するに
峰がふたつのあるウェザーストリップは
元々防音効果を高めるためのものなのかも知れないなぁ
これが雨の日でも雨が入ってこない状態
室内からは覗き込んでも外は見えない
ウェザーストリップ1段目の峰は露出していて風は浸入する
2段目の峰との間が通路になるに違いない
どこで室内とつながるかは不明だが
窓を大げさに開けところ
ふたつの峰が見える
1段目の峰
ガラスと接触するのは線
2段目の峰
ガラスと接触するのは面
窓との接触面に幅がある
微妙な開閉をするには少し慣れが必要だけど
ルーテシア3RSのフラッシュサーフェイス
ルーテシア3RSのドアオープニングのウェザーストリップ
サイドウインドとドアを密着させることが最大唯一の機能であることがわかる
メガーヌRSの潜在性能を解き放つため
富士スピードウエイが誇る
全長1475mのストレートの原点で
ローンチコントロールをセット
左足でブレーキを踏みながら左右のパドルを手前に引く
ローンチコントロールスタンバイインジケーター点灯
右足を床まで踏み込んでから
左足を横に滑らす
背中を蹴飛ばされる感覚、はない。
自分を包む空気が、瞬く間に平行移動を始める。
搭載したデータロガーによると
最高速は208.88Km/h
最大加速度は0.581
最大マイナス加速度は-0.973
それにしても
シフトアップで加速度の落ち込みがないというのは
昔からクルマを運転している人間にとっては大きな大きな驚きだ
(グラフは赤線/左スケールが速度で青線/右スケールが進行方向加速度)
※今回の試走は次の条件で行った。
・加速と減速は直線部分のみで行う
・加速は。遅くとも200m看板手前で終了する
・機材操作のため2人乗車で行う
※ここに掲載したデータはぶっつけ本番で十分に安全に配慮した1回だけの試走から得たものです。従ってメガーヌRS本来の性能を表したものではありません。
協力:富士スピードウエイ
※マニュアルシフト編は後ほど
クルマの特性は速く走らせてみないとわからないことがある。運転操作が正しいかどうか判断するのも速く走ってみないとわからない場合がある。
速く、と言っても、個人的にはタイヤを酷使してまで速く走ろうとは思わない。タイヤのコンタクトパッチが常に同じ形状を維持し続け、そしてタイヤが常に回転方向に転がり続けるのが理想だ。
スクールの進行を邪魔しない範囲で走らせるだけなので、まだメガーヌRSの持ち味を堪能できたとは思っていないが、みぞれ混じりの雨が降るとんでもなく寒い日に開催したYRSオーバルレースの休憩時間に走ってみて、『 ひょっとして 』 と思うところがあった。この日のコースはYRSクワッドオーバル。
クルマはコーナリングを開始すると走行抵抗が増えるので失速する。速度の低下は減速と同じだから、ブレーキをかけた時のように前輪に荷重がかかる。もしタイヤの限界付近を使って走っているとしたら、前後輪のグリップが均等ではないのでクルマがバランスを崩す可能性がある。だからスクールでは、コーナリング中はイーブンスロットルを保つようにアドバイスする。スロットルをアンダーステアが出る手前まで開けて速度の低下を防ぐ。クルマが加速も減速もしていないフラットな状態でコーナリングすれば、バランスを崩す確率が大幅に減る。
ところが、タイヤが全くと言っていいほど温まらず、路面に冠水しているところがあるというのに、ある瞬間、イーブンスロットルより多めにスロットルを開けたのにも関わらずアンダーステアが出なかった時があった。
『 ひょっとするとこれが逆位相の効果か 』 と思ったものだ。ならば、イーブンスロットルでコーナリングスピードを維持するのではなく、コーナリング中に加速できるのではないかと。もちろん程度問題ではあるけれど。
もう少し奥深くまでメガーヌRSの特性を試してみたくなった。
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冷たい雨が降っている。4月だというのに車載温度計の数字は6℃。
小山町の桜といい、今年はタイミングが合わなかったようだ。抜けるような青空と満開の桜の競演が見たかった。
でも、話は変わるけどオランジュ トニックはいいね。
とんでもなく寒い上に路面はウエット。小雨の筑波サーキットコース1000を走ります。
とにもかくにも、『 トランジッションで4輪に均等に荷重がかかる状態の実現 』 と 『 前後輪のスリップアングルを可能な限り均等に保つ 』 を意識して走ります。
先日のYRSツーデースクールで受講者のクリティークをやっている間に、スポーツモードでタイヤを横に滑らさないように単独で5周だけしてみた。
動画ではまだ全開にはしていないけど、加速がいいのでスロットルを開けている時間が少しでも長すぎると、あっと言う間にブレーキング区間が不足する。
メガーヌRSに全開をくれてやって性能を味わうにはサーキットしかないね。
今年1回目のYRS筑波サーキットドライビングスクールは雨
気温低し
スクールの合間に走ってみたけど
タイヤが温まらず
この週末は今年1回目のYRSツーデースクールだった。メガーヌⅣRSに乗る20歳のTさんが受講してくれた。聞けば免許取立てなので父君が受講を勧めてくれたのだとか。クルマも貸してくれたそうな。こういうのっていいね。
1日目は駐車場でスラローム、ブレーキング、フィギュアエイト、大小オーバル走行と盛りだくさん。2日目はショートコースを歩いて、リードフォローでラインを確認して、同乗走行で操作になれて、あとは終日単独走行。
「難しい」と言っていたTさんだけど、最後にはきれいにクルマを走らせていました。速さも初めてのサーキットにしては十分でした。
Tさんと記念撮影
Tさん また遊びに来て下さい