みなさん、こんにちは!! ラテン系スピリット満載の山村レイコ改め、三好礼子です。この4月に晴れてルノートゥインゴGT リミテ2のオーナーになり、更に生活と精神に磨きをかけまくっているところです。ターボですからね~。オレンジですからね~。すでに私の住んでいる静岡県の富士宮市では、ウワサになっていると思います(富士山麓は坂道多し。最初のころはよくスタートダッシュでエンストしたもんです)。
すでに15,000キロ走りましたが、私が思った通り、不満などあっても意識に浮上しない満足度で、ほんとうによき相棒になってくれています。大きさ、走り、すべてのフィーリングと、「よくまあ、私のために生まれてくれくれた」と自己チューな私を唸らせてくれています。そんなルノーライフを、じゃんじゃんご紹介したいと思いますので、どうぞヨロシクお願いいたします♪
テーマはいろいろありますよ~。「お前、そんなススキだらけの林道に行くのか!」とか、「温泉の共、路上生活にも快適よ!」とか、「猫は乗らねど、犬じゃれる(つ、爪痕があ~っ)」とか、ネタにはこと欠かないトゥインゴちゃん。まずは、手抜き、じゃなかった、ルノーと私の関係がよく分かるので、よその原稿をちょっくら拝借いたしましょう。
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「道路ニュース2010/6 レイコのナチュラル・ロードより」
「楽しいカーライフ」とは、きっとこういうことを言うのでしょう。4年来の夢が叶い、私の傍らには“愛車”という名の相棒がちょこんと座って(?)います。「どど〜ん」でないのは、それが1.2リッターの車だから。小さいけれど、とっても元気なお気に入りの一台に、やっと辿り着きました。
以前20万キロ近く乗ったダイハツネーキッドがあまりに気に入っていたこともあり、なかなか次の「コレだ!」がなかった私。友人の車も借りていましたが、ほとんどが農作業用の軽トラだけで日常を送っていました。もちろんそれは、並大抵のことではありません。頻繁に朝霧高原の自宅から東京往復の250キロを走りましたが、衣装や荷物を満載しての移動は、毎回、立派な旅といった感じ。途中で荷台を使って大物を運ぶ時は便利でしたが、サービスエリアで仮眠を取りたい時は、「シートよ、倒れておくれー」と唸り、農作業の泥がついた服で会議に出た時は、赤くなったり青くなったり。
でも、私は軽トラが大好き! そして、周りにとってもこれほどインパクトのある登場はなかったようです。先日も、老若男女に絶大な指示を受けるバイクファッションメーカーにお邪魔した時に、先方は「車好きなレイコさんは、何で現れるのだろうか」とワクワクしていたそうです。そこへ、軽快に軽トラで到着すると、「負けた。こう来るとは思ってなかった…」と大受けでした。
そう言えば昔、8千メートル級の山々に無酸素ボンベで登頂してしまう若き女性クライマーに逢った時、彼女の愛車が軽自動車のワゴンであり、常に軽装で衝撃を受けたものです。登山を始めたばかりの私は重くてヘビーな装備なのに、腕もあるからとはいえ、彼女は軽快なザックやシューズでピョンピョンと山を駆け抜けるのです。「心の軽さの違いなのかな?」と当時の私は思ったものでした。
それにしても今回の車選びは、私にとって、今までにないほど長い旅でした。まるで、ここ朝霧高原を見つけるのに半年で千件の物件を見た家探しに匹敵するような、途方もない旅。「もう、私の乗りたい車は見つからないのでは」と思いかけたこともありました。今という時代は、エコも、デザインも、利便性も、情報も、何でもあります。自分がどんなカーライフを送るのかで、大体の線は見えてくるのですが、「自分は車に何を求めているのだろう」ということが決まらない限り、「コレ!」にはなりません。そう、私はそこで渦に入ってしまいました。
もちろん条件はありました。年間に3万キロは走るので、長距離の快適さ。絶対に仮眠を取るので、眠れる車。燃費のよい車。遊び道具を載せるので、汚してもいい車。「アナタらしい」と思ってもらえる車。そして、もちろん家計にも優しい車!
「ワゴンかな?」「商用車もありだわね」と探すと、デザインはいいけれど、燃費が悪かったり、エコカーだけどシートに座ってみると「違う」と感じたり、9割は合格点なのだけれど、買うまでいかない…などなど、あっちいきこっちいき、溜め息ばかりが出てきます。もちろん車としては素晴らしいのは分かっているけれど、自分が愛車にするならば、「一生乗りたい車」であって欲しいもの。けっきょく私は、家探しと同じように、「そこにいる(乗っている)だけで元気になる」車と巡り会いたかったようです。惚れ込んで笑顔でいることが安全に繋がり、多少の不満は愛嬌になり、人生を豊かに彩ってくれることを知っていたからでしょう。
それは、春の兆しが見え始めた今年の3月。ディーラーや中古車センターを回り疲れた私にも、春がやってきました。インターネットでちらっと見かけた一台の車に、電撃が走ります。「コレだ」。実はその日、ある中古車が気に入り、契約しようと埼玉まで印鑑持って出かけたのに、もう売れていて、泣く泣く帰ってきたのでした(仲間からは、「電話して行くものだ」と飽きれられましたが)。
果たして翌日、ディーラーに吹っ飛んでいくと、案の定、試乗した途端に「決まり!」でした。5速マニュアルのターボ車なので、エコカー減税はなくとも、アクセルの絶妙な感覚、室内のすべての装置のスンナリ感、シートも、天井も、ハンドルも、エンジン音も、排気音も、外装の色も形も、なにもかもが「気持ちイイ!」のです。燃費もよく、すぐに契約して、4月に納車となりました。
そして二ヶ月が過ぎましたが、満足感は増す事はあれ、減る事はありません。愛車があると、町への買い出しも、お隣まで回覧板持っていくのも、もちろん仕事もドライブになります。「ああ、こんな風景があったんだあ」と、快適な走行は、思考も変えてくれるようです。
先日は、静岡の試験場に国際免許を取りに行ったら、なんだか緑がキレイでぐいぐい走ってしまい、気がつくと河原にいました。「お姉さん、何してるの」と、気持ちよい光の中で井戸端会議をしていた地元のお年寄りたちが不思議そうに聞きます。「車が新しくなったので、記念撮影してま〜す」「それはよかった」。
私は、こういう時に極上のシアワセを感じます。そういえば、嬉しいオマケがありました。たまたまこの車のメカ担当の男性の趣味がマラソンで、整備のついでに“もっと早く走れるコツ”を伝授してくれることです。「車はゆっくり、飛ばすならランニング」が合い言葉。そう、大好きな愛車で気持ちよく走った先で、ランニングで汗を流すことって、私の夢だったのです! 願ったり叶ったり。車のメンテナンスと一緒に、私の人生のメンテナンスもしてもらいながら、更なる夢を追う私でした。
※暮らしぶりはぜひHP(http://www.fairytale.jp)で!