三好 礼子ブログ


ウルトラトレイル・デュ・モンブラン

この夏は熱かった! もう秋に突入しちゃって、ちっとも「速報」ではありませんが(すみませーん)、ウレシイご報告です。

愛犬の「こーたろう」も大喜び! なぜかと言いますと〜〜。

トゥィンゴ満載のこの荷物。そう、お母ちゃん(ワタシ)が、8月末に行われたUTMB(「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」http://www.ultratrailmb.com/accueil.php)から帰ってきたからで〜す。

フランス、イタリア、スイスの山岳道166キロを46時間以内で走るこのトレイルランニングレース、出場した2300人のうち、半分がリタイアするという過酷なもの。

10日前からヨーロッパ入りし、様々な用意をクリアし、いよいよ本番。大雨の中のスタートでしたが、昨年の寒波による中止に較べれば何のその!

さて、13ものエイドを回って私をサポートをしてくれたのは、カミオンクラスでパリダカ挑戦と言えば誰でも知っているラリー界の大御所、菅原義正氏http://www.j-r-m.co.jp/prof/p_yoshi.html。そしてモンブランがご縁で知り合った内田沙矢子嬢。

なんと車で500キロも移動してサポートして下さいました! こちらは中間のクールマイヨールのエイドで、「うどん食べたい」という我が儘な私に提供して下さっているところです。

で、お陰さまで、念願のこのレース、44時間半ちょいでゴール出来ました!! 眠くならなかったこともあり、仮眠ゼロで走破したのですが、サポートの彼らもまた殆ど寝てなかったと知り、び〜っくり。いやはや、本当に完走出来てよかったです♪

満身創痍のこの闘いの様子は、10/10に放送予定の「激走モンブラン!2011(http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=11a20)」でちらりと垣間みることができます(ボロボロだとは思いますよ〜っ)。是非、ご覧になって戴きたいです♪


aheadの取材受けました。宮城光くん登場です!

 

時間さえあれば、我が家は焚き火天国です。燃やすものは限りなくあり、焼き芋も限りなく生産されます。

山羊たちは火も怖がらず、周りをうろうろ。トゥインゴは、煙の灰がくっつくのが怖いので、風上へ風上へと移動します(掃除する私がコワイ?)。

そんなちょっとだけ可哀想なトゥインゴにも、とうとう晴れの舞台がやってきました! あれはちょうど一ヶ月前のことでした。ガハガハ笑うはずです。

20代の頃によくサーキットで会っては話していた宮城光さんとひさびさのご対面なのですよ!

 

私の大好きなカー&バイクライフマガジン、「ahead」7月号での対談です。テーマは「小さなクルマ大好き宣言」だったのだ!

とにかく車から人生から趣味からなにからなにまで、話が止まる瞬間もなし。なんででしょう??

けっきょく、「会ってない時間って関係ないんだね」と2人で納得。

私は大好きなトゥインゴの好きなところを、徹底的に伝えました。エンジンノート、スペース、マテリアル、カラー…

シートは、驚くほどしっくりきます。

もちろん開放的なルーフは、乗るたびにちょくちょく動かしています。あ、花粉を発見。そういえば、開けて掃除をしたことなかったにゃー。

今回の写真を撮ってくださったのは、渕本智信カメラマン。すてきな写真ばかりで大感動。

そして、インタビューをまとめてくれたのが、編集部の若林葉子さん。モンゴルラリーのコンビ! なんかこの3人が揃うと、怖いものなしかも!

最後におまけです。嬉しくて嬉しくてポーズ♪ 宮城さんもバリバリ元気( http://www.hikarun.net/ )だし、私もやるぞ~っ!


震災から2ヶ月

  震災から2ヶ月が経ちました。「連休中、ボランティアしてきたの」「知り合いが無事でね」などなど、誰かに会うと、“まずはその話から“が続いています。きっとみなさんそうですよね。原発の不安もあるし、自然や町や人々の心のケアもシンパイ。とにもかくにも長期戦なので、「出来る範囲で長く続けられることを心を込めて」と心がけています。

 

 我が家では、地元富士宮の友人が主催するウルトラ元気な集まり「TEAM富士山」(http://www.team223.org/ )とのコラボで、カフェに可愛い「フッキーくん」ステッカーを置き、来訪者に一枚500円で義援支援(日本赤十字社もしくは日本財団に寄付)していただいてます。ちょっと前には、パリダカ使用のヘルメット(四輪用)を、ベストジーニスト事務局主催のヤフー「被災地支援オークション」に出しました。これは、なんと73,001円という価格で買って頂き、パリダカを完走したように嬉しかったです♪ うう〜っ、落とした方、アリガトウ御座います。


そして、もうひとつは私が所属している「富士トレイルランナーズ倶楽部」での支援活動です。この5/21から5/22に行われる倶楽部主催の「富士クリーンナップ大作戦」で、同日開催予定だったものの震災の影響で延期となったウルトラトレイル・マウントフジ「UTMF」( http://www.ultratrailmf.com/ ) のポスターやDVDを配布し、カンパ金をボランティアを支える被災地支援のボランティアネットワーク「東野まごごろネット」( http://tonomagokoro.net/ )に送るつもりです。

 なぜ東野かというと、倶楽部の実行委員たちがこのゴールデンウィークに向かったのがココで(私は行けず)、ココを拠点に毎日バスで被災地へ入り、腐ったサンマや鮭の除去、数十人分の炊き出し、瓦礫撤去などをしていたからです。ボランティアを支えるボランティア、これもとっても大事ですよね。

   さてさて、今日の写真はそのUTMFの関するものです。ルート発表直前の3/11に東日本大震災が起きてしまったので、私たちの時間もそこでストップの感があるのですが、開催準備はじわじわ進めております。その第一歩が4月に行われた160キロのコース試走。タイム計測が目的ですが、代表の鏑木毅(http://www.trailrunningworld.jp/ )実行委員長は、もちろんトレイルランナーのプロ。コレオスを駆る石川弘樹さん(http://blog.renault.jp/ishikawa_hiroki/ )と同じように、この世界の第一人者です。へなちょこランナーの私にとっては、雲の上の人ですが、こうして実行委員という肩書きがあると、同じ釜の飯も食える幸運にも恵まれます。ハッキリ言って、嬉しくていつも心でニマニマしております。その速さと性格のよさで追っ掛けも多い鏑木さんですが、今回まさしく私は、追っ掛けしまくってました。迷いそうなところで道を先導しなきゃならないのですが、車で移動するも、先回りが難しいほど速いのです。どんなんだって感じですよね。「わ、もうやって来ちゃった!」と慌てること数回。フルマラソン中継で、ランナーの横で歩道を走ってる全速力の市民。そんな光景に似ていたかもしれません。

 

 

 
私のアシは、もちろんトゥインゴ。「あれ? 色オレンジじゃなかった?」。ふふふ。そうです。実は高速の飛び石でフロントガラスにヒビが入ってしまったので、交換修理中。
GTではなく、更にスパルタンで太いイメージのRSが代車でした。クラッチやコーナリングやパワーなどもいい感じで、すぐに“私の子”って感じになりましたよ。

 



前を行くのが、120
キロ地点を越えた鏑木選手。そして走りの映像を撮るためにMTBで激走するのは、さまざまな走りを番組提供できる腕前を持つ「ランカメ(Running Cameraman)」のよっちゃん。やはり世界中を飛び回っているアドベンチャーレーサーです。

 



途中、地元の人と記念撮影の図。どこでも大人気ですが、知ってる人は、みんなこの笑顔になります。鏑木さんも気さくというか、余裕というか、優しいというか。この笑顔ですから、更にファンになってしまうんですよね。ちなみに、ほとんど止まりません。

 


 



止まるのは、地図で確認するミーティングの時だけでした(3分?)。そこで水を補給し、食事を採り、また走り去っていきます。レースと違って一人走行は不安だと思うのですが、いつも練習している富士山だからへっちゃらみたい。


  山梨県の山の中。実行委員の中尾さんが平謝りしています。いったいここは、どこ!? 「行って。どんどん登って」「えー、こんなダートを?」「大丈夫。前に行ったから」「でも崖崩れだよ。こんな大きな石だよ」「大丈夫。もうちょっと先」「一体どんな車で来たの?」「ええと、徒歩」。絶句の私。



傾斜が伝わらないかもしれないけれど、歩くのも大変な林道でした。知らないから来れた。RSは超人(車)です。ハッキリ言って軽トラでも無理だった狭い林道を、一度でも止まったら進めない林道を、なんなく登ってきちゃったのですから。このまま頂上まで行けそう? って、頭の中は、販売店さんの怖い顔が浮かんでました。本当にゴメンなさい! でも、ラリー車のようだったなあ(感動と陳謝が交互する私)。

 

 


さて、ゴールです♪ 
18時間で160キロを走るって、どんな状態なのか。鏑木さん、息も乱れてないし、すぐに歩けるし、車も運転できるし、眠らずに家まで帰ってしまうらしい(この日もすたこらさっさ)。比べることが意味がないって感じですが、そのタフさの波動だけは受けられてよかったです。一応、8月にはモンブランの166キロのトレランが待っているので…。



ニューハレのテーピング、私の倍は貼ってましたね。マメは出来ていないようでした。着替えながらコースの感想などを忘れないうちに話してくれました。「日本の道はやわらかくて優しいね。ヨーロッパの山道は押し固められていて固いから」。そうなんだあ〜。「モンブランは膝に来るかも」と覚悟を決めた私。

 



凄いなあ。私なんて、
10キロ走ったらヨレヨレになって「鬼婆面」とか言われるのに、鏑木さんはどこまでも涼しかった。目くそも鼻くそもない。もちろん、ヨダレもシワも暴言もない。素晴らしい。速いランナーは、やっぱり心と身体が違うのね。素晴らしい試走のサポート経験でした。それにしても…ダート走っちゃったトゥインゴがいたく気になる礼子であった。「RSでの林道走行会ってどうだろう?」。←「いい加減にせーよ!」


富士宮の地震影響…。。。

まだ10日とちょっとしか経っていないなんて、なんだか信じられません。この間、日本中のみならず、世界中の人たちが「TOHOKU」や「KANTO」を見守っていたのではないでしょうか。吹雪の中で家族を捜し続ける被災者。暖房のない状況を耐えて忍ぶ人々。届かぬ歯痒さもありますが、支援の手もどんどん送られています。

23日朝も強い地震がありましたが(大丈夫だったのかな)、原発のことや放射能影響のこともあり、課題は山積み。まだまだ予断は許しません。それにしても流される家や車など「暮らし」の象徴だったもの、破壊されるライフラインを見るにつけ、私たちの暮らしは何だったのかと問わずにはいられません。

戦後、あれだけ頑張って蘇った日本だったのに、今回の広がりで壊れてみれば、昔よりも全てがフクザツになっていて、なかなか簡単にはいきません。情報網のお陰で生存者を確認できたこともあるようですが、住民台帳もなくなってしまうなんて、誰が思ったでしょう。「何が大切だったのか」の答えは一人一人違うかもしれませんが、私は「命」「絆」でした。「アナタは私。地球はひとつの生命体!」とガイア論を掲げていましたが、「やっぱり!」と再確認。

実は東北関東大震災のあと3/15に、我が富士宮を震源地とする震度6強の地震が起きました。朝霧高原は揺れたものの被害は少なかったのですが、町中に降りてみれば、「ひえーーーっ!!こんなことになっていたとは」。活断層とも思われるラインの家々は、ことごとく屋根瓦が落ち(知り合いの家は全壊でした)、家の中は崩れ落ち、大型店舗の壁やガラスは割れ、まさに地獄図。人命には影響なかったものの、「地球はひとつ」でした。

私は林道の地盤調査を頼まれたので、震源地近くの山々を歩き回りましたが、こちらもびっくりの連続。これは道路? アスファルトが剥がれ、土砂崩れが押し寄せ、クラックの入った道を行くと、これまた様々な事を思いました。ふう。実は私のゆるい肩書き「自然回帰型生活びと」にも関係あるのですが、これはまたの機会にじっくりと…。とにもかくにも、今なお大変な日々を送る被災された方たち、応援&支援者の方たち、すべての関係者たちに思いを込めて。「今日もよき一日でありますように」。


まだ雪多き2/15。“のほほん”の朝霧です。オニオングラタンスープみたいなトゥインゴちゃん。


2/24。のほほんとルノー横浜青葉にお出掛けです。
実は、生まれて初めて前の車からの飛び石でフロントガラスにヒビが!
むむむ。これは何かの前兆…。


だったようです。これは、道路です。富士宮の地震のあとに発見。


2キロに渡ってこんな感じでした。この林道を直すのに、どれだけ時間がかかるのだろう。


地元の方たちは、ひたすら屋根の瓦を処理していました。
「あともうちょっと長かったら、全滅だったよ」。


林道にはスイセンが、里には桜も咲き始めた静岡。ガンバッテと聞こえたのでした。
3/22より、全国のルノー正規代理店でも募金活動を始めたそうです♪


最近のトゥインゴ


なんと今年の朝霧は、ほとんど雪がありませんでした。しかも風がなく暖か。
スコーンと晴れた大空の下を、幾度ドライブしたことか。


我が家のにゃんこ「プリン」も、「お母ちゃん、お出かけばっかでつまんないな~」。
でも、ありゃりゃ?


よく見ると、ひどいです。恥ずかしい汚れです。でも黄砂ではなくて…。

 
これは単なる洗車さぼりでもなく…。砂埃だ!


そうなんです。オフロードばっかり走っているからなのでした。
けっこうワイルドシーン、似合うと思いませんか~?


しつこくア~~~ップ♪ 
今度は、最近毎日通っている“凍った川渡りの道”で、撮ってきますね。


実は、日本で初めて開催される100マイルのトレイルランニング、
「UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)」 http://www.ultratrailmf.com/
のルート選びに東奔西走の日なのでした~。

 
すれ違ったウォーキング中の地元のお嬢さん、「私も出る! 申し込みますね!」とスタスタスタ。
なんだか不思議な日々が続いていますが、この続きはまた次回♪


2011年スタート!

みなさ~ん。ちょっと遅れましたが、「2011年も宜しくお願いしま~す♪」。
新年というのは、いいものですね。なんでも、区切りというのは、心がパキッと致します。

 という訳で、年末年始に私が何をやっていたかというと・・・お買い物。ではなく、ゴミ拾い!

どこで拾ったかというと、ご近所の森の中(東海自然歩道)。
トレイルランニングするつもりだったのですが、

すぐにビニール袋が出動。山道にはほとんどないのですが、車道が交差しているところには、

不法投棄があったぜよ。持てるだけ持ってみたら、こんな感じでした。
私の趣味はゴミ拾いなれど、シクシク。

すると帰り道に寄ったご近所の酪農家のオバアちゃんに、
手作り野菜や漬け物などをごっそり戴きました。ご褒美だ!

こちらは林道。軽トラと一輪車があれば、怖いモノなし。
延々と拾っている訳は、今度またお話しますね。

車内が臭うので、トゥインゴの時は拾いたくないのですが、「ううう。我慢できないぃ」。
45Lのビニール袋とグローブは常備!

一キロも行かないうちにこれって、スゴイですよね。ああ、これが金塊だったらなあ。
この一ヶ月で拾ったのは、1円と10円でしたん。お年玉!?


みなさん、こんにちは!

 暖かかったり寒かったり、「いったいここは何処の星?」と思いたくなる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか? 私の住んでいる静岡県の朝霧高原は、標高920メートルという、勝手に“うっすら高地トレーニング”ができる夢のような大地です。寒いかって? それはもう…。この土地を見つけた時に、すでに廃墟となった家屋があったのですが、「こちらの住人は何処へ?」と聞くと、「あまりに寒いから下へ降りた」と言われました。少しでも標高の低い“下”は、高級住宅地という訳です。たしかに冬の平均気温は、マイナス15度。バナナもシャーベットになりそうなマイナス20度も経験しましたが、東京からクルマで2時間かからないのに北海道が味わえるなんて、実にゴージャス。アラスカだってノルウェーだって行かなくていいんですよ。富士山はどっかぁ~~~んと見えるし、ゴキブリはいないし、なかなかいいところですよ! 

 さて、つい先日の12/5。朝お出かけしようとしたら、我がトゥインゴに、霜が降りていました。もうかなり前からシモジモしている朝霧ですが、あまりに光が美しかったので、フロントガラスの霜が解けるのを待つ間、パチリ。「いやあ、どんな時でも絵になるなあ」。

 そして戻ってくると、これまた光が美しいので、またパチリ。裏の毛無山(標高約2000メートル)には、パラグライダーが飛び交っていました。見えている建物は、のらりくらりと経営しているフェアリーカフェです。「いやあ、今年は暖かくて最高!」と叫んでいたのですが、12/7の夜から降り始めたミゾレは、やがて雪へと変わってしまいました。「北海道みたいで素敵」という割には、弱気です。

 この時期には珍しいのですが、ホラね〜。富士山にも冠雪。我が家の屋根にもケーキの粉砂糖のような雪がうっすらこ。そして希望を運んでくれる朝日が出ると…。

 裏の毛無山に、富士山の影が映りました。いつもの光景ですが、なかなかイイでしょ? でも、あああああ、とうとう冬だべさ(スタッドレス、まだ買ってない。やばいです)。

 牧草地はキラキラと輝いて、いつまでも眺めていたくなります。なあんて。実は私は、この時しっかりベッドで寝てました。これは犬の散歩の時に、ダーリンが撮ってくれたものです。持つべきは、朝起きの得意な相棒ですね。

 そう、厳冬地で大事なのは、家族の結束! けっして怠惰なのではありません。私は薪ストーブで家を暖めて…「あ、もうついてる!」。では、朝食の用意を…「あ、もう出来てる!!」。かなりやばいです。しかし雪はよいですよ! 愛犬の“チロチン”も狂喜乱舞(私同様、身体が重いそうですが)。

 散歩の終わった“こうたろう“も、幸せそうにうっとり。「何、その、目は!? かあチャンは夜なべだったのよっ(←まったくのうそ)」。

 「ふう~っ」。おっ、いいなあ、このゆるゆる感。我が家の長老、猫の“らん”は、いつでもどこでもマイペース。薪ストーブの前=ダーリンのお腹の上で“ま~るくなる~う♪”。あったかやね~。幸せやね~。

冬源郷 持つべきものは イクメン(育男)ならぬ忍耐メン


はじめまして!

 みなさん、こんにちは!! ラテン系スピリット満載の山村レイコ改め、三好礼子です。この4月に晴れてルノートゥインゴGT リミテ2のオーナーになり、更に生活と精神に磨きをかけまくっているところです。ターボですからね~。オレンジですからね~。すでに私の住んでいる静岡県の富士宮市では、ウワサになっていると思います(富士山麓は坂道多し。最初のころはよくスタートダッシュでエンストしたもんです)。

 すでに15,000キロ走りましたが、私が思った通り、不満などあっても意識に浮上しない満足度で、ほんとうによき相棒になってくれています。大きさ、走り、すべてのフィーリングと、「よくまあ、私のために生まれてくれくれた」と自己チューな私を唸らせてくれています。そんなルノーライフを、じゃんじゃんご紹介したいと思いますので、どうぞヨロシクお願いいたします♪ 

 テーマはいろいろありますよ~。「お前、そんなススキだらけの林道に行くのか!」とか、「温泉の共、路上生活にも快適よ!」とか、「猫は乗らねど、犬じゃれる(つ、爪痕があ~っ)」とか、ネタにはこと欠かないトゥインゴちゃん。まずは、手抜き、じゃなかった、ルノーと私の関係がよく分かるので、よその原稿をちょっくら拝借いたしましょう。

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「道路ニュース2010/6 レイコのナチュラル・ロードより」

 「楽しいカーライフ」とは、きっとこういうことを言うのでしょう。4年来の夢が叶い、私の傍らには“愛車”という名の相棒がちょこんと座って(?)います。「どど〜ん」でないのは、それが1.2リッターの車だから。小さいけれど、とっても元気なお気に入りの一台に、やっと辿り着きました。

 以前20万キロ近く乗ったダイハツネーキッドがあまりに気に入っていたこともあり、なかなか次の「コレだ!」がなかった私。友人の車も借りていましたが、ほとんどが農作業用の軽トラだけで日常を送っていました。もちろんそれは、並大抵のことではありません。頻繁に朝霧高原の自宅から東京往復の250キロを走りましたが、衣装や荷物を満載しての移動は、毎回、立派な旅といった感じ。途中で荷台を使って大物を運ぶ時は便利でしたが、サービスエリアで仮眠を取りたい時は、「シートよ、倒れておくれー」と唸り、農作業の泥がついた服で会議に出た時は、赤くなったり青くなったり。

 でも、私は軽トラが大好き! そして、周りにとってもこれほどインパクトのある登場はなかったようです。先日も、老若男女に絶大な指示を受けるバイクファッションメーカーにお邪魔した時に、先方は「車好きなレイコさんは、何で現れるのだろうか」とワクワクしていたそうです。そこへ、軽快に軽トラで到着すると、「負けた。こう来るとは思ってなかった…」と大受けでした。

 そう言えば昔、8千メートル級の山々に無酸素ボンベで登頂してしまう若き女性クライマーに逢った時、彼女の愛車が軽自動車のワゴンであり、常に軽装で衝撃を受けたものです。登山を始めたばかりの私は重くてヘビーな装備なのに、腕もあるからとはいえ、彼女は軽快なザックやシューズでピョンピョンと山を駆け抜けるのです。「心の軽さの違いなのかな?」と当時の私は思ったものでした。

 それにしても今回の車選びは、私にとって、今までにないほど長い旅でした。まるで、ここ朝霧高原を見つけるのに半年で千件の物件を見た家探しに匹敵するような、途方もない旅。「もう、私の乗りたい車は見つからないのでは」と思いかけたこともありました。今という時代は、エコも、デザインも、利便性も、情報も、何でもあります。自分がどんなカーライフを送るのかで、大体の線は見えてくるのですが、「自分は車に何を求めているのだろう」ということが決まらない限り、「コレ!」にはなりません。そう、私はそこで渦に入ってしまいました。

 もちろん条件はありました。年間に3万キロは走るので、長距離の快適さ。絶対に仮眠を取るので、眠れる車。燃費のよい車。遊び道具を載せるので、汚してもいい車。「アナタらしい」と思ってもらえる車。そして、もちろん家計にも優しい車!

 「ワゴンかな?」「商用車もありだわね」と探すと、デザインはいいけれど、燃費が悪かったり、エコカーだけどシートに座ってみると「違う」と感じたり、9割は合格点なのだけれど、買うまでいかない…などなど、あっちいきこっちいき、溜め息ばかりが出てきます。もちろん車としては素晴らしいのは分かっているけれど、自分が愛車にするならば、「一生乗りたい車」であって欲しいもの。けっきょく私は、家探しと同じように、「そこにいる(乗っている)だけで元気になる」車と巡り会いたかったようです。惚れ込んで笑顔でいることが安全に繋がり、多少の不満は愛嬌になり、人生を豊かに彩ってくれることを知っていたからでしょう。

 それは、春の兆しが見え始めた今年の3月。ディーラーや中古車センターを回り疲れた私にも、春がやってきました。インターネットでちらっと見かけた一台の車に、電撃が走ります。「コレだ」。実はその日、ある中古車が気に入り、契約しようと埼玉まで印鑑持って出かけたのに、もう売れていて、泣く泣く帰ってきたのでした(仲間からは、「電話して行くものだ」と飽きれられましたが)。

 果たして翌日、ディーラーに吹っ飛んでいくと、案の定、試乗した途端に「決まり!」でした。5速マニュアルのターボ車なので、エコカー減税はなくとも、アクセルの絶妙な感覚、室内のすべての装置のスンナリ感、シートも、天井も、ハンドルも、エンジン音も、排気音も、外装の色も形も、なにもかもが「気持ちイイ!」のです。燃費もよく、すぐに契約して、4月に納車となりました。

 そして二ヶ月が過ぎましたが、満足感は増す事はあれ、減る事はありません。愛車があると、町への買い出しも、お隣まで回覧板持っていくのも、もちろん仕事もドライブになります。「ああ、こんな風景があったんだあ」と、快適な走行は、思考も変えてくれるようです。

 先日は、静岡の試験場に国際免許を取りに行ったら、なんだか緑がキレイでぐいぐい走ってしまい、気がつくと河原にいました。「お姉さん、何してるの」と、気持ちよい光の中で井戸端会議をしていた地元のお年寄りたちが不思議そうに聞きます。「車が新しくなったので、記念撮影してま〜す」「それはよかった」。

 私は、こういう時に極上のシアワセを感じます。そういえば、嬉しいオマケがありました。たまたまこの車のメカ担当の男性の趣味がマラソンで、整備のついでに“もっと早く走れるコツ”を伝授してくれることです。「車はゆっくり、飛ばすならランニング」が合い言葉。そう、大好きな愛車で気持ちよく走った先で、ランニングで汗を流すことって、私の夢だったのです! 願ったり叶ったり。車のメンテナンスと一緒に、私の人生のメンテナンスもしてもらいながら、更なる夢を追う私でした。

※暮らしぶりはぜひHP(http://www.fairytale.jp)で!